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世の夏や 湖水にうかむ 浪の上    芭 蕉

六十年 卒業写真と 逢えし夏(財津哲夫)。毎年、夏という季節を前になすべき作業があった。ルーチンワークのような、義務のような使命感。それをしないと夏ばかりでなく、すべてがやってこなくなるような脅迫感があった。でも今年はそれをヤメた。毎年続けてきた梅干し作りだった。二年続けての梅の不作と手抜きをしない作業でも失敗が重なり心が旅に出てしまった。巷間言われる夏の異常な暑さ、と決めつけることも”スッパイは成功の母”と梅干にしゃれてみるのも納得がいかず梅酒も梅干しも休業の夏がやって来た。



  
二月、三月花盛り ウグイス鳴いた春の日の
 
楽しい時も 夢のうち


五月、六月実がなれば 枝からふるい落とされて

近所の街へ運ばれて 何升何合(なんしょうなんごう)量り売り


洗われ樽に詰められて 重たい石を載せられて

塩につけられ辛くなり シソに染まって赤くなり


七月、八月暑い頃 三日三晩の土用干し
 
思えばつらいことばかり それも世のため人のため


明治43年(1910年)から小学3年向け尋常小学読本巻五に掲載されたとされる「うめぼしのうた」

当時の曲はなく歌詞が残るが自在に替え歌が作られて歌われているという。しかし、歌詞を見ていると不思議に梅干しが自身の人生に重なってくるように思えてスッパイ涙が出てくる。自分が紙芝居で取り組むとしたらどうする?と原作に勝手に歌詞を書き足し、言葉を補足して毎年の梅干の代わりに「うめぼしの歌」を作ってみた。   


シワはよっても若い気で 小さい君らの仲間入り

海にも山にも 運動会にもついて行く 



          
年数立っても保存食 冷暗所の床下でいくつになっても

笑みを忘れず腰低く 九月、十月秋の風 季節の変化に流されず
 
雨降り風間(かざま)もなんのその


腰の日の丸お弁当 主役を支える力持ち 目立たず側で支えます

時には嵐が吹こうとも 人生峠を越えていく

いついつまでも どこまでも

あなたと一緒 スッパイ人生共にする!


               

少年の 夢乗せ出航 雲の峰    秋田 まき

梅の実一つにも人生がある、と思う。めぐり逢いそしてつながっていく。それぞれが成長していく。今年の夏も一里塚だ、と思いいたる。この先に何が現れるのか?不安よりも興味と関心、不安や混乱に心を折られることなく踏み出す。そう思うと風が背中を押してくれる。強くやさしい風!春の風は、舞台で例えると「ワンベル(1ベル)」かもしれないが、夏の風は「ツウベル(2ベル)」だ。舞台の開演5分前のベルから開演直前を教えてくれる。ブザー音であったり、鐘の音であったり時に応じて、耳に響いてくる。サア、港を出でよ!出航の時来たれり!                                            


氷川丸 錨をあげよ 夏来る        永井 友二郎


キャンパスの 余白を飾る 夏の雲     菊地 章子


父の背の 遠くなりたる 雲の峰       天野 久子


六十年目の 夏来る 君は少女のまま     中村 重義


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街頭紙芝居の謎々クイズ!これを判じてごろうじろ!



街頭紙芝居”鷲塚コレクション”が「横浜市有形民俗文化財」に指定。時代を越えて大切に継承させていただきます!

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横浜歴史博物館には”横浜最後の街頭紙芝居師”といわれた故・鷲塚隆さんが寄贈された”街頭紙芝居”253巻と”自転車舞台他”の貴重な資料が市民の財産として、保存されています。それらが平成27年11月13日、横浜市有形文化財に指定されました。全国でも数少ない紙芝居遺産の快挙です。加えて、貴重な紙芝居のレプリカを作り市民に公開・上演することで保存している施設はこの横浜以外にないと伺います。関係者の皆様の尽力に心から感謝いいたします。鷲塚さんから「金儲けに使ってはいけないよ」「世のために人のために使って」と電話で、私の紙芝居利用を許諾していただいた時のことは、忘れられません。感謝で、感謝で次代の横浜市民に継承させていただきます。



     


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 紙芝居なつかし亭の世界へご案内


なつかしい時代の風をお届け

 
今から半世紀以上も前”昭和”の時代。お金やモノは豊かではなかったけれど、こころはいつも、あたたかった。そんな時に子ども達の歓声に混じって聞こえてくる拍子木の音。カチ、カチ、カチーン・・。街頭紙芝居のオジサンのあの声、あの紙芝居。さあ、なつかしい紙芝居の世界にご案内します



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    夢は壊れて 夢と知り

 
    愛は破れて 愛と知り

 
    時は流れて 時と知り

 
    友は別れて 友と知り

           阿久 悠



なつかし亭HPが全国の「QHM100選」に登録!! 

 全国のQHMソフトで制作したホームページの中から100本のHPを選定した「QHM100選」に平成23年8月16日に、なつかし亭のHPが登録されました。評価・選定してサイトに掲載し、その後の管理をされているのは「千葉県柏市藤心(ふじこころ)パソコン倶楽部」(http://fujigopc.chu.jp)代表森崎さん。いち早くQHMの操作性と手軽さに注目して全国に普及するため「パソコン倶楽部」のネットワークを組織して、地域はもとより多様な分野でHP制作の支援を行っています。「QHM100選」もそのボランタリーな活動のひとつ。なつかし亭も森崎先生から多くのご指導をいただきました。すでに掲載されている先輩のHPに比較するとスタートしてまだ3カ月の、なつかし亭HPは多くの欠点が目立ちます。森崎代表の励ましと今後の期待を込めての今回の登録と考え、これからもHP作りに精進します。大変ありがとうございました。(平成23年8月24日)


なつかし亭紙芝居巡業日記

平成25年12月15日から「巡業日記ブログ」にアクセスカウンターが付きました。開始から半年後のカウントスタートです!!トップページのアクセス数以外に直接、巡業日記だけを見てくださる方のカウントです。ありがとうございます!