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あめつちの酸素の神の恋なりて 水素は終(つい)に水となりにけり  石川 啄木 

”災害と戦争の時代”と言われる昭和。それに続く令和8年秋、この時代もまた戦争と災害の日々が続いている。そんな時、「日本がリアリズムを失うとき」(上・下巻、中央公論新社、著者:土山實男)がこの夏に発刊された。著者は青山学院大学で国際政治を教えていた土山さんだ。副学長も務めジャズが大好き、箱根駅伝を愛して学生にも人気の彼は、私の父方の福井県の親戚で、同年代の私は楽しい夏休みを過ごした記憶もある。その彼から贈られた本のテーマは、日本外交がどう未来を拓いていくのか、だ。ギリシャの戦史研究家ツキュディデスは、”新興国家が台頭し、覇権国の地位を脅かすと両国の意思や努力にかかわらず戦争の罠に落ちる”と言うのだが、そのためには何をなすべきか。罠にからめとられないために日本の外交がめざす方向は何か‥と問う。


木曽路ゆきて いざとしよらん 秋ひとり      与謝 蕪村


ぐい吞みの 水澄む秋と なりにけり        岩木 茂


藍よりも 濃き花開く 初秋かな          横光 利一


地卵の 黄身盛り上がる 今朝の秋         守田 スミエ


山門を ぎいと鎖(とざ)すや 秋の暮れ      正岡 子規


彼は言う。”降って湧いた幸運に左右されない”、”思慮深い打算と分別のある外交”だと。リアリズムを失わない、その鍵を持ち続けたい・・。この本にはもう一つのテーマがある。下巻では戦後最大の外交課題「沖縄返還交渉」を水面下で担った若泉敬さんを記述する。若泉さんは著者や父と同じ福井県出身で、国際政治学者で遠い親戚の縁につながる方。東大生の頃は、渋谷の下町の我が家によく立ち寄ってくれた。端正で礼儀正しく、笑顔のやさしい風貌は忘れがたい。土山さんは若泉さんの研究や日本の国益を担う秘密裏の交渉を身近で支え、サポートに献身した。50年前、1970年代の沖縄は米軍の核兵器19種類、1300発が配備されアジアをにらむ巨大な軍事基地だった。佐藤栄作首相の密命を受けて39歳の若泉さんが沖縄返還を実現するために対峙した相手は、ニクソン大統領の補佐官だったキシンジャーと補佐するNSC(国家安全保障会議)だった・・。戦後81年の夏。今回の著作は、若泉敬さんの鎮魂歌の意味もある。

    

木々のこゑ 石ころのこゑ 終戦日         鷹羽 狩行
  
 

秋の夜や 紅茶をくぐる 銀の匙(さじ)       中阪 賢秀
 


地図なぞり 秋の夜長の 旅心地          木下 鳥葉 


「かくて夏果(は)つ」と 立腹帳に 書きて寝る  井上 農一 


テスト開始 鉛筆の音 秋深し           井上 春世  


 

      

若泉さんは交渉中も返還後の今も、表舞台に登場することなく67歳で逝去する。その2年前に、経過を詳述した「他策ナカリシヲ信ゼント欲ス」(1997年刊、文藝春秋社)を上梓した。「他策ナカリシ・・」は日清戦争を展望なく場当たり的にミスリードした外相・陸奥宗光の言葉という。戦争には勝ったが、”三国干渉”を受け、外交で痛手を受けた日本。陸奥は「これ以外に方法はなかった」と言い逃れたが、同じ言葉を引用した若泉さんは深い自戒と悔悟の思いを沖縄に向け問い続けた。日本側の筋書きを描き、舞台と大道具・小道具を整えて一人でそれを演じ回想録を残した。戦争と平和、軍拡と外交・・終わりのない循環に世界がはまり込む現状には絶望が漂う。しかしこの循環こそが私達人類を前進させてきた。幾時代が過ぎて、家族団らんの中で「日本に生まれてきて良かった!」と笑顔で語り合う日が来るようにささやかでも祈り、鉄扉を開く一歩を踏み出したい。

                              

お経あげて お米もらうて 百舌鳥(モズ)ないて   種田 山頭火 


知恵しぼる思い レモンをしぼりきる         松井 雍子         



          
寿限無寿限無 唱えゆく児に 木の実降る       有馬 ひろこ      


芒(ススキ)原 ひょいと顔出す 山頭火        後藤 渡
 


   

手から手へ どんぐり遠く きたりけり         石井 邦友


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街頭紙芝居”鷲塚コレクション”が「横浜市有形民俗文化財」に指定。時代を越えて大切に継承させていただきます!

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横浜歴史博物館には”横浜最後の街頭紙芝居師”といわれた故・鷲塚隆さんが寄贈された”街頭紙芝居”253巻と”自転車舞台他”の貴重な資料が市民の財産として、保存されています。それらが平成27年11月13日、横浜市有形文化財に指定されました。全国でも数少ない紙芝居遺産の快挙です。加えて、貴重な紙芝居のレプリカを作り市民に公開・上演することで保存している施設はこの横浜以外にないと伺います。関係者の皆様の尽力に心から感謝いいたします。鷲塚さんから「金儲けに使ってはいけないよ」「世のために人のために使って」と電話で、私の紙芝居利用を許諾していただいた時のことは、忘れられません。感謝で、感謝で次代の横浜市民に継承させていただきます。



     


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 紙芝居なつかし亭の世界へご案内


なつかしい時代の風をお届け

 
今から半世紀以上も前”昭和”の時代。お金やモノは豊かではなかったけれど、こころはいつも、あたたかった。そんな時に子ども達の歓声に混じって聞こえてくる拍子木の音。カチ、カチ、カチーン・・。街頭紙芝居のオジサンのあの声、あの紙芝居。さあ、なつかしい紙芝居の世界にご案内します



夕焼け.jpg

    夢は壊れて 夢と知り

 
    愛は破れて 愛と知り

 
    時は流れて 時と知り

 
    友は別れて 友と知り

           阿久 悠



なつかし亭HPが全国の「QHM100選」に登録!! 

 全国のQHMソフトで制作したホームページの中から100本のHPを選定した「QHM100選」に平成23年8月16日に、なつかし亭のHPが登録されました。評価・選定してサイトに掲載し、その後の管理をされているのは「千葉県柏市藤心(ふじこころ)パソコン倶楽部」(http://fujigopc.chu.jp)代表森崎さん。いち早くQHMの操作性と手軽さに注目して全国に普及するため「パソコン倶楽部」のネットワークを組織して、地域はもとより多様な分野でHP制作の支援を行っています。「QHM100選」もそのボランタリーな活動のひとつ。なつかし亭も森崎先生から多くのご指導をいただきました。すでに掲載されている先輩のHPに比較するとスタートしてまだ3カ月の、なつかし亭HPは多くの欠点が目立ちます。森崎代表の励ましと今後の期待を込めての今回の登録と考え、これからもHP作りに精進します。大変ありがとうございました。(平成23年8月24日)


なつかし亭紙芝居巡業日記

平成25年12月15日から「巡業日記ブログ」にアクセスカウンターが付きました。開始から半年後のカウントスタートです!!トップページのアクセス数以外に直接、巡業日記だけを見てくださる方のカウントです。ありがとうございます!