高田東町内会「ふだん着”絆(きづな)”の紙芝居です!

画像の説明 画像の説明

画像の説明 画像の説明

 私が育ち、そして成長してきた横浜の街。その地元のご町内が「高田東町内会」です。会長の三枝昭さんは奥様や有志の方と地域の交流と支え合いに尽力されてきました。その町会員の山崎さんは、昨年5月に自身の思いから自宅を高齢者の交流親睦の場に提供したいと三枝会長にご提案されて「ふだん着”絆”」が開設されました。そして1年半の活動は、参加者から150円の参加費をいただきウクレレ演奏会やカラオケの会、津軽三味線演奏会など魅力のイベントと囲碁・将棋やお茶の会を開催しました。なつかし亭の街頭紙芝居も隔月の水曜日に上演を重ねてきました。
 秋の深まる今日の紙芝居は街頭紙芝居「お山の金ちゃん」(13巻)とクイズやなぞなぞ、そして宮澤賢治原作の教育紙芝居「注文の多い料理店」を上演しました。紙芝居の原作から気づくのは私達の暮らす「見える世界」と不思議な「見えない世界」の葛藤とせめぎあい、です。都会から田舎に乗り込んだハンター二人、それも功成り名を遂げて世俗の世界では地位も財産も、そして美しい妻や恵まれた家族を背後に想像させる二人の男と怪しげなレストラン「やまねこ軒」のドラマです。 一つ一つドアが開き、天井から聞こえる客の二人への注文。やがて恐ろしい展開に気づく二人に最後の結末が訪れます。
 驚愕、動転そして混乱の中にまぼろしのように消えるレストラン。そして二人を追い払うように吹き付ける雪まじりの風が私には逆にやさしく感じるのです。さて、今日の紙芝居でそれを十分に上演のなかで伝えることができたでしょうか。見て下さった三枝会長はじめ10数名のお客様はどのように、半径3メートルの紙芝居の世界を感じて下さったのでしょうか。日差しがまぶしい、ご町内の緑道を帰りながら秋の深まりを感じた紙芝居でした。