平成25年7月1日の記事

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梅雨明けです。富士山の山開きで秀麗な富士に挑戦する老若男女の方々が話題になっています。春から夏へ、平成25年も後半です。私も倦(う)まず弛(たゆ)まず、一歩一歩と時間を踏みしめながら、これからの日々を大切にして歩んでまいります。


 雲海の音なき怒涛(どとう)尾根を越す  福田 蓼灯

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 平成25年の今年は童話作家「新美 南吉(にいみ なんきち)」の生誕百年にあたります。愛知県半田市で生まれた新美は29歳で早逝しました。一瞬輝き、鮮やかな光芒を残したやさしい童話の世界は今も多くの人々の心をひきつけてやみません。


窓をあければ
風がくる、風がくる
光った風が吹いてくる

窓をあければ
こえがくる、こえがくる
遠い子どものこえがくる

窓をあければ
空がくる、空がくる
こはくのような空がくる

          
           「新美 南吉詩集」

 
 切なく、悲しくそして絶望に満ちていても、その中にきらりと光る希望、夢、再生の生命が感じられる世界。"決して捨てたもんじゃないよ”と口にできるような紙芝居の世界を、一年の後半に向かってまたスタートさせてまいります。

 故・鷲塚師匠が託して下さった街頭紙芝居とその思いを継承してまいります。

 行く春や 五十路の夏を迎えけり 

     もう五十路はとうの昔に越えた私ですが・・・・。