港北図書館紙芝居の日、秋の午後に巡業しました
秋空の下、図書館園庭の桜の木も紅葉しています。先月10月27日~11月9日までの秋の読書週間も終了し、新しい週の最初の週末です。今日は、読書週間にちなみ名作紙芝居を演目に組みました。家庭で学校で、そして図書館で一度は目に触れた原作の紙芝居版を検討して芥川龍之介「くもの糸」、宮澤賢治「セロ弾きゴーシュ」の2作が中心です。それに加えて横浜市歴博所蔵の街頭紙芝居「風流葵日記~夜叉頭巾」を上演しました。”夜叉頭巾”は平成27年11月13日に故・鷲塚隆街頭紙芝居コレクションが指定された「横浜市有形民俗文化財」に続く、先日の平成30年11月5日に追加指定された有形文化財2400余巻の中の1巻です。11月23日から歴博の「文化財特別展」のPRをあわせて40人近いお客様にお伝えしました。
しかし思いが先行して出来栄えは”イマイチ”。申し訳ありませんでした。原因は、名作の2作が長大(20枚と18枚)で、子ども達も大人達も疲れました。「くもの糸」との組み合わせは12枚程度の紙芝居でもよかったのですが、諸橋精光さんの絵が重いためバランスを考えて「セロ弾き・・」になってしまいました。本当は、宮澤賢治の「どんぐりとやまねこ」を準備していました。でも先月山口県萩市の”ふるさと紙芝居大会”で見た子ども文化研の高瀬あけみさんの素晴らしい「どんぐりとやまねこ」の印象が強すぎて、”自分にはどうしてもドングリとヤマネコにはなれない”とギブアップです。
不十分な結果でしたが、担当の中島司書のさりげない応援に励まされました。また写真も心を込めて撮影してくださいました。ありがとうございます。その中島司書さん、「”夜叉頭巾”は前回見たときも今回も、1巻でした」「続きが見たいです!」と。次回は、必ず第2巻を上演します。でも2巻目でも主役の”旗本退屈男・松平長七郎”は登場しないのです。街頭紙芝居はどこまで行ってもゴールは遠い、”日暮れて道遠し”です。秋の夕暮によく似ています。