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平成24年(2012年)、新しい年が明けます。東日本大震災に揺れた2011年が終わり、希望に満ちた新年がスタートです。

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雪の峰しづかに春ののぼりゆく   飯田 龍太

 すんだ冬の荒野にひとすじの水の流れが輝きます。そして凍てつく大気の向こうには秀麗な雪山の稜線がひときわ輝いて新しい年をよそおいます。

 歳を重ね、時には怠惰に流れてしまい恥じ入るような私にも、冬の自然の峻厳な姿には心を打たれます。世のために、この時代のために“何か少しでもお役に立ちたい”と、自身の心の“居づまいを正す”年の初めです。

 雪の峰しづかに春ののぼりゆく 龍太

 半径3メートルの紙芝居の世界に魅了されて、これまで上演は300回を超えた回数となりました。つたない内外での巡業経験ですが私には、やはり殺伐とした現在の社会の中で紙芝居の持つあたたかさ、ぬくもり、双方向性の信頼感のきずなの大切さが確信できます。
 
 そしてそれは、険しく厳しい冬の峻嶮な山肌を、ゆっくりと着実に這いのぼり浸潤する春のイメージに重なるのです。

 また心あらたに一歩から、初心の思いを込めて、なつかし亭の紙芝居に取り組んでまいります。

 このホームページも6月2日からスタートして半年。今年は皆様とどこかの施設で、街角で必ずお会いしたいです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。