梅雨の六月、歴博ラスサタに巡業しました

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 梅雨の厚い雲の下2か月ぶりに横浜市歴史博物館の街頭紙芝居の上演です。今日は、大衆芸能史や大道芸に深い造詣を持つ上島敏昭先生(浅草雑芸団代表)がおいで下さいました。東京都の大道芸審査委員もつとめる先生は伝統の〝絵とき”を源流として日本独自の進化をとげた〝のぞきからくり”〝写し絵″そして紙芝居の歴史を多くの著作や実践活動を通して研究・普及されています。
 代表の「浅草雑芸団」は、〝日本で唯一人の貴重な芸人、生きる文化財!”と言われた故・坂野比呂志さんの大道芸塾の嫡流で大道芸の関係者に知られた団体です。私も浪曲師二葉百合子が案内役をつとめる「大道芸」(キングレコード・昭和52年発売)をどれだけ聞いたことでしょうか。〝バナナのたたき売り”〝ガマの油売り”はすべて口上を書き写し暗記し学生時代の合宿や宴会はもちろん、ご近所でも披露していました。特に傾倒して練習したのは〝万年筆売り”と〝泣き売(バイ)”と呼ばれるテキヤの口上です。一種のごまかし商法かもしれませんが、夜店でも露店でも買手は承知していてニヤニヤしながら買うのです。巧妙であくどい現代の詐欺師とは違います。
 思えば大道芸の語りと二代目広沢虎造の浪曲は私の街頭紙芝居の二本柱になっていることに、あらためて気が付きます。平成22年7月~9月に開かれた横浜市歴史博物館「大紙芝居展」では上島さんは博物館前の大通りを〝ちんどん屋”で練り歩いて下さいました。その後ろには奥様、そして刈田学芸員。はなれて続いた私にはその皆さんのうしろ姿が、今でも甦ります。お会いできて本当にうれしかったです。梅雨の雨や雲を払い、心は一足先に〝梅雨あけ”になりました。皆様本当にありがとうございました。
*今日のラスサタは、各回の参加者①20人、②17人、③20人、④23人。出演者は、私他ナッキーさん、あややさん、ちょこちゃんの4名でした。