歴史博物館への巡業、3日目です。

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 8月1日から再開された横浜市歴史博物館の紙芝居、なつかし亭は3日目の最後の巡業です。夏の暑さや新感染症の混乱不安、それに加えて浮世の波と風にも翻弄されながら、当初の予定を終えられたことに感謝です。歴博の紙芝居は月末まで続きますが私は、ひと区切り。これまでの巡業日記も読み返すと、記載間違いや誤字に気がつき赤面するばかりですが、これから少しづつ元のペースに修正です。
 今回は、時代劇、冒険活劇、母子もの、漫画など演目の裏書はほとんど手を加えて修正加筆しました。全くオリジナル版に書き換えて演じたものもあります。印刷された教育紙芝居なら厳しくお叱りを受けることでしょう。かつて紙芝居出版の最大手、巣鴨の「童心社」でクサカベ室長にお会いした際に”著者と出版社が練り上げた裏書は一言一句変えてほしくない”、と言われました。それならば・・と、私。”もっと紙芝居を大切に読ませる工夫を出版社としても演じ手に伝えて下さい!”と抗弁しました。保育園、学校、図書館のどこを見ても上からの目線(?)で子どもにも大人にも、観客の一人一人に運ぶ配慮が欠けているように感じていたからです。「は~い!みんな静かに聞いて!」と園児をしかり飛ばしなが演じる紙芝居は何の意味もないと・・。
 その後、4階のホールで街頭紙芝居「丹下左膳(宝壺の巻)」を途中まで演じました。クサカベ氏は苦笑いして、”名調子ですね”だって・・。巣鴨駅への帰途、あれは”名調子”ではなく「迷調子!」と言われたことに気が付きました。でも、街頭紙芝居だからこそオリジナルが許されます。しかし、”矩(のり)をこえず”です。その範囲の建付けは、自身の成長と気づき経験の蓄積と感受性によるものかもしれません。
 今日の演目は「風流葵日記”夜叉頭巾”(第3巻、4巻)」「まぼろし探偵長(第1巻)」「お山の金・長崎のちゃん」に加えて、75年前の広島被曝で始まる「平和への祈り(第1巻)」を演じました。3回づつ分担した競演者は”ゆづやなっちん”さんで主な演目は「大怪獣ダイラ」。彼女は正統派の本格派です。ありがとうございます。勉強させていただきました!お客様は6回の上演で81人でした。