”新潟中妻の母をしのぶ会”で紙芝居!

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 新潟の義母が昨年12月に逝去しました。その前日まで家族と談笑し「おやすみ!」とあいさつを交わして、待っている父の元へ旅立ちました。いつも仏壇に向かいお勤めを欠かさずに、友人達への月に1回のお手紙もいつも通り封筒に残されていました。新潟の本格的な雪が降り始めた頃です。
 そんな母をしのぶために首都圏の親戚・知人が集まりました。著名なデザイナーの”ともこさん”ご夫妻。トモさんはフルートの演奏家です。そして千葉で医院を開業され、常に患者の側で診療を続ける”かおりさん”ご夫妻。カオリさんもプロの演奏家ですが今は、ご主人と二人三脚で殺到する患者さんに対応されています。最近、妻の親友が千葉まで先生のクリックに通院していることがわかりました。友人は「これ以上お忙しくさせたくないと思うけど」「大事な方には先生をご紹介してしまうのよね~」と。そして新潟の実家を守る”ひさよしさん”とジュニア達です。心のこもる手作りの食卓を中心に、なごやかに”囲炉裡(いろり)”の火を囲むように心が熱くなりました。
 私も手元の紙芝居を上演しました。岡野和絵・新美南吉作「こぞうさんのおきょう」です。人間的にも社会的にも超一流の方々の前での紙芝居に気後れする私ですが、母に見ていただくつもりで演じました。こぞうさんが、和尚様の代わりに檀家のご法事に出かけるストーリ。”こぞうさん”の姿は私の姿と重なります。でも温かい応援をいただき無事に勤めることができました。ありがとうございます!
 帰路、駅までの道は予報通り降り出した”やさしい雨”とトモさん夫妻が送ってくださいました。本当にありがとうございます!
しのぶ会の大きなテーブルにひとつ椅子が、空いていたことに気が付きました。お母さんも座っていたのかな。歳を重ねて、少し猫背になった母の姿を思い出しました。

   寄せ鍋に 夜汽車の友の座を残す     正子