tvkのテレビ放映を施設の高齢者と視聴しました
12月5日(火)正午から放映されたtvk(テレビ神奈川)「猫の額ほどワイド」を訪問中の高齢者施設で職員と入所者の皆さんと一緒に拝見しました。番組は10月下旬の横浜市歴史博物館で収録した映像を中心に、番組スタッフ山形君がリポートするバラエティ形式で構成。”街頭紙芝居初心者”の山形君は鷲塚師匠の「まぼろし探偵長(暗黒街第1巻)」の上演にもチャレンジしています。
施設の入所者の中には私が10年前から介護を支援している叔父夫婦もいて昼食を取りながら見ていただきました。いつも辛口の批評をして下さる叔母は、以前の私の映像を見て「これは”下町”の街頭紙芝居ではなく”山の手”の紙芝居ね」と。鋭い眼力、炯眼の批評家です。クラシック音楽を愛し、長唄にも精通し青山学院大英文科卒の才女には私も叔父も頭が上がりません。さて今回は、紙芝居をどのように評するのでしょうか。テレビを見終えて叔母は不機嫌そうに一言。「ちっともカッコ良くなかったわね!」。
叔母は私のネクタイとスーツ姿が好きです。ネクタイで施設を訪問すると、これから仕事なの?悪いわね、と声をかけてくれます。ネクタイ、スーツでなく、首に手ぬぐいをまいたダボシャツ上下で”伝法な口調”の紙芝居スタイルは好かれる訳はありません。でも叔母の悪評は、逆に街頭紙芝居なつかし亭への賛辞です。すっかり板につきました。おかげさまで、ありがたいです。昭和の時代、社会の底辺で路上の大衆芸能・大道芸を生活のために続けた紙芝居師の先達の思いを実感させていただけること、それがありがたく身にしみます。
不機嫌そうな表情の叔母でしたが、持参した手作りの小さな「ウナギかば焼き弁当」はおいしいと言って完食してくれたようです。昨日の冷たい風が、今日は特に温かい風となって落ち葉を散らしています。叔父さん、叔母さんずっと元気で過ごしましょうね!