港北図書館1月の紙芝居の会、巡業しました

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 新しい年を迎えた1月の港北図書館紙芝居は、多くのお客様に見ていただきました。集客だけが目的ではありませんが、いつもお客様への呼びかけに注力することからスタートすることが多い紙芝居の会です。今日は、最初の「てぶくろを買いに」上演の際には、50名以上の方が見て下さいました。「クイズ」そして鷲塚さんご寄贈の街頭紙芝居「まぼろし探偵長″暗黒街”(第1巻)」終了時には、館員の方から大人35人、子ども30人とご報告いただきました。ありがとうございます。お客様には保土ヶ谷区の民話を中心とした紙芝居グループ「えかたりーべ」の能村さん、門脇さん、藤岡さんが最初からお集まりくださいました。3人の吸引力で皆様が来て下さったのかもしれません。感謝いたします。

 新美南吉原作の「てぶくろを買いに」(すずき出版)は枚数も裏書も膨大でそのまま読むと20分以上の時間がかかります。私は、裏書をこれまでに2~3割をカットして自分流の「てぶくろ・・」にしていましたが、今回は直前にさらに全体を5割ほどにカットして上演しました。それでも上演には11~12分間かかりました。更に子ぎつねが握りしめている「白銅貨」がわかりにくいため「お金」に読み替えたり、人間の親子の会話を聞いている子ぎつねのシーンを短縮し、母ぎつねとの再会を逆にふくらませたりしてバランスを取りました。

 「すずき出版」の紙芝居は、他の紙芝居作品も「紙芝居上演会」での利用を準備する場合には多少の再構成作業の必要があるように思います。以前、子どもの文化研究所でも実演家の皆さんから同様の評価が多くあったように思います。その時に「すずき出版」の関係者が同席されていました。辛辣な評価に”耳が痛そう”でした。でも、手を入れ、一部が再構成されることで魅力を膨らませる教育紙芝居もあるかもしれません。街頭紙芝居はそのような作業が、毎日行われていたと思います。紙芝居という特異なコミュニケーションツールには時代や目的、対象や演じ手の変化の中にも共通して変わらないものがあるように感じます。