平成27年2月24日
おもしろやことしの春も旅の空 松尾 芭蕉
2月4日、立春です。カレンダーの”4”の字が凛々(りり)しく、すっくと立っているように感じます。今日は次女の誕生日。まだ寒さは厳しく、名ばかりの春かもしれません。でも間違いなく、徐々に一歩づつ春は近づきます。女の子も男の子も、お年寄りも若者も、時代の風が厳しいからこそ温かさを求めます。辛いことが多いからやさしさを待ちます。でも春に向けて、こちらから一歩、また一歩と踏み出しましょう!
凛とした女の子におなりなさい
女の子だからといって
ヨワヨワしていたり
メソメソしていたり
何かというと他人を頼りにして
愛しいと思われてみたり
そんな子である必要はないのですよ
助けてやりたいとか
庇(かば)ってやりたいとか
守ってやりたいとか
男にとってはいい気分だろうけど
そんなもの 美徳でも
魅力でもありゃしない
いいかい 女の子だって
強くってもいいんだよ
粗雑であったり
乱暴であったり
不行儀が平気では困るけど
ちょっとした挨拶の誠意と
心地よい微笑の会釈と
問われた時にハイと答える
意志さえ感じさせれば
強くっていい
男は自分が弱い者だから
縋(すが)りつく子を抱きしめるが
そんなのは三日だけの愛しさ
あとは 只(ただ)の重荷になる
傷つけないようにハッキリと言い
侮辱を感じさせない態度をしたら
あとは 自由に生きなさい
強く生きなさい
自由で強くてやさしい子を
凛としていると言います
凛とした女の子になりなさい
凛とした・・・
近頃いないのです
阿久 悠作詞(「暮らしの手帳」平成19年6月より)
朝凪(なぎ)の浪立って風光る頃 河東 碧梧桐
梅が香に のっと日の出る山路かな 松尾 芭蕉