港北図書館8月の”夏休み紙芝居”です
港北図書館の紙芝居は毎月の第3土曜日午後3時から「ヒゲの紙芝居オジサン」大森厚さんと交互に上演しています。今月8月は偶数月のため本来は大森さんのご担当。でも先月所用のできた私の代演をして下さった代わりに私、”なつかし亭”が出演しました。
天候不順の週末ですが雨がやむと、湿度の高い蒸し暑さです。だから、もうすぐ秋がやって來て欲しいと期待を込めて演目には「モチモチの木」を加えて、「ねずみきょう」と街頭紙芝居漫画「エリ子さん」の合わせて3本です。お客様は大人10人、子ども達は12人でした。
最初から紙芝居を見に来て下さった小学生はリピータの方です。初めに拍子木を一緒に叩いて呼び込みのお手伝いをしてくださいました。ありがとう!おかげさまで多くのお客様が見て下さいました。演目の「モチモチの木」は斉藤隆介さんの名作の紙芝居版です。原作は教科書にも登場するため子ども達にはおなじみの内容ですが紙芝居では23枚の長編です。いつものように裏書は一部書き換え、言い換えして3/4程度に短縮しました。大人も、子どもも楽しんでいただくためには街頭紙芝居も教育紙芝居も〝工夫”が求められるはずです。大人の方にも楽しんでいただくためには早めのテンポとリズムが求められます。
図書館で見たアサヒグラフ(1948年12月20日号)に紙芝居のオジサンの一言が掲載されています。「お客は子どもだけだと思ったら大間違い。おばあさん、お母さんはもちろん、大きな子どもにウケが悪いとテンで商売になりません」。戦後の荒廃した街の中で苦労を重ねた鷲塚隆師匠と同世代の現場の声です。私はいつもいつも半径3メートルのお客様と向き合う時に、この言葉を反芻しています。世代を超える、という意味はまず世代を超えて耳と目をこちらに向けていただく必要があります。そして、そこに初めて紙芝居の未来の可能性を実感するからです。