平成25年5月22日の記事

父親の故・岸本清(91歳)が平成25年5月22日(水)午前9時7分に自宅で逝去いたしました。

 父の強い希望で、住み慣れた自宅で最高の訪問診療医師と看護師の協力を得て母が看取りを行いました。数日前には杖歩行で外出し、最後まで車いすやおむつに頼らず自力で手洗いに行き、家族の呼び掛けには元気に「ハイ」と答え、訪問の医師には合掌して謝意を表していました。

 “家族・近親者”による葬儀を希望したため家族の職場や友人・知人にも訃報をお伝えすることをしませんでしたが35年間、町内会長をつとめたご町内・近隣の方々が多くおみえ下さいました。「私は、近親者です」という方々の会葬者の皆さんにお会いして感慨深く感謝いたしました。

 とはいえ紙芝居でお世話になっている方にもご会葬いただきましたので、感謝ととも「家族ご挨拶」と「町会回覧の訃報」を以下にお伝えさせていただきます。本当にありがとうございます。


 この度は、故岸本清の葬儀にご会葬いただき心から感 謝申し上げます。故人は大正・昭和の激動の時代に生まれ、妻芙蓉と出会い65年間の結婚生活を経て91歳の生涯 を閉じました。終末期を本人の願い通り病院ではなく在宅で過ごし、すべてを行き届いた訪問医・看護師と家族の介護にゆだねて、自立した誇りある人生の最期を迎えました。四季折々に咲く花は変わることはありませんが、人は歳を重ねて老いていきます。その老いが、ただ絶望と悲嘆ばかりでないことを故人は住み慣れた街の自宅の一隅で示してくれました。かつて、発行した"自分史”「昨日は今日の昔なり」(2000年刊)について神奈川新聞の書評欄では"自分史のひとつの姿を示すもの”と書評の筆者は評価しました。その一文の通り今回の旅立ちは、人生の秋の迎え方の ひとつの姿を示してくれたものと思います。あわただしい中、十分に感謝をお伝えすることができず申し訳なく、あらためてお礼を申し上げる次第です。これまでのご友誼とお支えに心から、心から感謝申し上げます。平成25年5月24日家族一同


  東町内会の初代会長を30有余年にわたり務められた町内会顧問 岸本清さんが5月22日(水)午前9時にご自宅でご逝去されました。岸本清さんは奥さまとともに、昭和36年4月急激な人口増加と都市化の進む新興住宅街に、東町内会を組織し住民の親睦と交流、支え合いをすすめました。また、当時地域で常態化し大きな懸案だった水害・冠水被害の解消のため先頭に立って活動されました。鶴見川・早淵川の改修を求めて当時の建設省・神奈川県・横浜市に強く働きかけ解決に導きました。また、町内を貫流する排水路の悪臭と危険の除去のため暗渠化を進め、上部を市内最初の緑道・グリーンゾーンとして今日の緑豊かな遊歩道に整備するなど周辺地域の環境整備に大変尽力されました。近年は東町内会顧問として折に触れて助言指導をいただきましたが、いつも温かく公正な目で地域を見つめ、発展を願っておられました。最後まで在宅で自立した生活を続け、誇りある終末期を望み、奥様に看取られそれを希望通り全うされたとお聞きいたします。ここにつつしんでご逝去をお知らせいたしますとともに、今日までのお力添えに心から感謝を申し上げて訃報とさせていただきます。*お葬儀につきましてはご本人の希望により家族・近親者にて綱島西・東照寺会館(通夜:5月24日18時~、告別式:5月25日11時30分~)にて行うこととお聞きしております。平成25年5月22日東町会長三枝昭東町会顧問新井健司