歴史博物館紙芝居、2回目に挑戦です

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 横浜歴博のロビーは横浜の紙芝居の歴史が詰まっています。10年前の平成22年7月9月から9月5日まで開催された「大紙芝居展」は街頭紙芝居の魅力を全国津々浦々に届けました。そしてもう一つ、街頭紙芝居は貴重な文化財として”神棚”に飾られるものではなく、演じられ”半径3メートルの宇宙”の楽しい魅力を実感できるものだ、というパラダイム(基準)を公立博物館として初めて示したことです。それが今しっかりと次代に継承されていくのかどうか、鷲塚師匠も見守ってくださっているように思う8月の熱い一日でした。
 1日に6回、15分づつの紙芝居ですが私の担当はナッキージョージさんと3回づつです(合計人数は40名)。入館者全体が縮小する中で見ていただく方をどう確保するか、これこそ街頭紙芝居の神髄、キモに通じる大切な課題なのです。お客が少ないことを天候などの外的要因に求めたり、あるいは客が少ないけど客質が高いと自己満足するのではなく、しっかりと自身の気づきや技量の向上につなげていきたいです。上演できる場所と演目を、これほど恵まれた環境の中で与えていただくことにありがたく思いました。
 私の演目は、「風流葵日記”夜叉頭巾”」1巻~2巻、「風雲流五郎」5巻と漫画です。いづれも歴博所蔵資料としての最初の巻で4巻までは欠落していますが、同期の佃課長に同行して歴博を訪問し、刈田学芸員と初対面の際に手に取って実物を拝見した思い出の資料です。当時は鷲塚師匠から調査のため借用していたとのことですがいまでは横浜市有形民俗文化財に指定していただき、新しい生命を与えられました。当時の感激が今もよみがえります。
*横浜歴博の次回公演は、8月10日(祝・月)で3回目となります。その後は8月15日(土)は府中市郷土の森博物館で13時、14時の2回公演。炎暑の夏ももうすぐピークを越えていきます。