4月の歴博ラストサタ紙芝居。新メンバーとスタートです!

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 新年度初めての横浜市歴史博物館ラストサタデイ紙芝居のスタートです。昨年の「街頭紙芝居デビュー講座」を終了した方々が、新メンバーとして加わり3回の公演を実施しました。今日は”みゅうみゅう”さん、”ゆずやなっちん”さんの女性二人に、あややさんとなつかし亭の4人です。演目と出演順の調整をしながら「漫画」「クイズ」による30分間の場面展開をイメージして、歴博刈田さんの意見を踏まえて決定しました。緊張感の中にもお客さまに満足していただける上演ができたと思います。第1回28人、第2回25人、第3回35人の方々に見ていただきました。
 ”みゅうみゅう”さんは、自身のテンションを上手に高揚させて「マユミと小人」を演じました。感心したのは上演前からお客様を観客席へ誘う”営業”です。スゴイです!かける言葉は違っても私の”営業作法”とよく似ています。でも精神的な高揚感と紙芝居のリズムとテンポは別のはず。紙芝居は、しっかりとお客様に階段を上っていただき一段づつ周囲の景観を楽しんでいただく世界です。そのための、ゆとりと工夫を身に付けたいです。
 ”ゆずやなっちん”さんは、教育(印刷)紙芝居に深い知識と経験をお持ちの方。そして自然体で身に付いた紙芝居のリズムとテンポで「ジャングルボーイ(99巻)」「お山の金ちゃん」他を上品に上演されました。街頭紙芝居の第一人者、梅田佳声先生がかって「紙芝居と云うのは、絵画に対する説明芸である」と。一話完結型の教育(印刷)紙芝居は、やはり筋書きを追求しがちになりますが、その上で街頭紙芝居を演じ手として楽しんで欲しいです。
 ”あやや”さんは、三邑会の漫画とクイズに加えて「拳骨」を連続上演されました。なつかし亭の演目は、はじめて「風流葵日記・夜叉頭巾(やしゃずきん)」の第1回からスタートです。素晴らしい筆力のある画と強い構成力を感じる画面からは400年前の”江戸時代の庶民”の活力が躍動します。作者は「赤坂安雄」を名乗り、画家も名前が書かれていますが、私でも絵の画風から著名な画家の名前が想像できます。次回は第4巻から上演予定ですが、本当の作者探しとともに話の波乱万丈の展開が楽しみです。
 また今回、裏書きをかなり大きく書き換えています。難解な言葉や「堅気とは思えない女」などの表現も変え、絵の順番も入れ替えました。半分以上変えているかもしれません。それでも小学校低・中学年では難しいと言われそうです。でも表現や言葉が難解でも、昭和の子ども達の琴線に触れた街頭紙芝居の宇宙の一部分でも残したい!伝えたい!。それを目指してまたスタートです。ご期待ください。