歴博ラスサタ紙芝居、2月公演終了しました

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 三寒四温で春の足音が聞こえる横浜の歴史博物館では企画展「銭湯と横浜」(平成30年2月7日~3月21日開催)が好評です。会場では昭和のなつかしい”大衆浴場の番台”も登場して実際に座れる”番台体験”もあり、本当に楽しめます。また同時代の街頭紙芝居「お山の金ちゃん(お風呂の巻)」の貴重な実物も展示されています。この巻は、金ちゃんとお風呂屋に出かけたドングリ坊や達がお風呂で我慢比べをする内容。しかし大人を気取って熱い湯船で我慢を続けた金ちゃんたちはノボセてしまいダウン。ところが子ども扱いされて参加できなかったドングリ坊や一人が元気にお風呂屋さんを後にします。少年時代を追体験するような楽しい内容は金ちゃんシリーズの白眉です。そういえば、お風呂帰りに街頭紙芝居を見たこともあったけ!
 1階ホールの恒例ラスサタ紙芝居は和田佳さんとなつかし亭の二人が出演。お客様の中にイタリアもボローニャ大学で教鞭をとり紙芝居をユニークな切り口で研究されている先生のご家族、岡田さんとそのご両親がいらっしゃいました。素晴らしい方々で、わずかな会話の中で私自身、啓発され触発されるキーワードがありました。岡田さんによれば「紙芝居はアナログの氾濫!」。そして「コミュニケーションツールとして多方面に有益です」と。私は”眼が点になる”ほど驚きました。これまで私の思い描いてきた紙芝居の宇宙とピッタリ重なるからです。ドキドキする予感を胸に岡田さんとご両親様と再会を約してお別れしました。今日のお客様は1回目9人、2回目15人、3回目は26人でした。演目は、和田さん「怪光星」「漫画」「クイズ」。私は「風雲流五郎」「愛の山河」と「鳴門秘帖」「漫画」です。
 そして和田さんは転居に伴い、来月からしばらくラスサタは「休演」とのことで3回目の”中入り”で、お客様にも参加していただき刈田学芸員から花束を贈らせていただきました。永年お世話になった和田さんに感謝です。
 春の風が希望を運んでくれます。風立ちぬ、です。

   野に出れば 人みなやさし桃の花    高野素十