新年の紙芝居”旗開き”です。

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 新しい年が明けました。昨年暮れに、横浜市中央図書館で所蔵されていた街頭紙芝居2千余巻(1巻約10枚)が初公開されました。元資料担当の佃課長さんが1990年代に様々な経緯の中で入手され、以来館内で大切に保管されていたものとお聞きしています。昭和の記憶遺産、”思い出の宝箱”が中央図書館企画展「街頭紙芝居の世界」を機会に開け放たれました。故鷲塚隆師匠が5年前に横浜市歴史博物館に寄贈された街頭紙芝居劇場の”続編”が幕を開けた!と私を含め関係者は狂喜しました。多くの関係者、そしてなりより地下倉庫で眠りについていた無慮2万枚近い昭和の貴重な街頭紙芝居が、喜びの声を上げたことと思います。本当にありがとうございます。

 その中の「漫画」”てる坊”(499巻)の裏書を作製しました。昨年末12月25日の歴史博物館街頭紙芝居デビュー講座発表会ではじめて即興で上演しましたが本来の裏書とは全く異なる展開を、自己流で創作しました。オリジナル上演が自由にできる街頭紙芝居の醍醐味、楽しさです。

 表紙には「運ちゃんの巻」と書かれています。でも”運ちゃん”は運転手さんの呼称としては行政や新聞表記では言い換えとなりますので、そのことも考慮しました。

 アルバイトをしている学生の”てる坊”と”ゴリちゃん”。学業とアルバイトの両立ができずに起業することに。「輝く学生企業家!」へデビューです。地球にやさしく、地域のお年寄りにもやさしい身近な”足”となるべく″かごや”を始めたアイデアは抜群です。高齢者のお財布にも”やさしい料金”と考えて初乗り料金10円です。早速、お年寄りからお声がかかります。

 しかしこのお客さん、行き先は「俺んちへ行ってくれ!」と。困った二人は、特別料金100円で送ることにしたのですが・・。しかし、駕籠(かご)の底が抜けてしまいお客様は”おいてきぼり”に。平謝りの二人です。そして先を急ぐお客様のために″駕籠”がこわれた二人は、タクシーを呼ぶことに。「(俺んちまで)どうぞタクシーでお帰り下さい!」さてこれから二人の起業の顛末はどうなるのでありましょうか?楽しい「漫画」ができました。