中央図書館企画展示「街頭紙芝居の世界」の紙芝居実演一日目

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 横浜市中央図書館の企画展示「街頭紙芝居の世界」にちなんで玄関前で29日、30日の両日の午後、街頭紙芝居の実演です。第一日目の2回公演は合計100人を超えるお客様が見て下さいました。陽ざしはあるものの冷たい風はやむことがなく、その中でお付き合いくださったお客様、本当にありがとうございました。

 お客様の中に、私も紙芝居に何度もお伺いした金沢区大道で”故郷の紙芝居”を上演されている山下康さんもいらっしゃって、お名刺をいただきました。ありがとうございます。また、街頭紙芝居の”レジェンド”、「黄金バット」の二代目作者の加太こうじさんの知人という方からもお声をかけていただきました。故・鷲塚師匠からご自身の「街頭紙芝居」の使用のお許しをいただく前の私は、演目がなく大空社で復刻した加太こうじ作の「黄金バット(ナゾ―編)」を数えきれないほど上演していました。市内でも中央図書館書庫に1セットが蔵書されていますが、これに付属する上演テープ(現在は紛失中)の声の主は東京で最後まで現役の紙芝居師をされていた江戸川区鹿骨の永田為春先生です。以前にご自宅に伺った際に、「あのテープでずい分、大空社をもうけさせてあげたよ」と笑顔でお話くださいました。今年の3月にお目にかかりましたが、お元気でしょうか。紙芝居はいつも思い出となつかしさがあふれる不思議なイベントだと実感します。

 2回目の公演中には持参したアンプが電池切れのハプニングが発生。あわてて機材の調整をしている時に、最前列の”お母さん”が声をかけてきました。「アンタ、普段は何をしているの?」と。きっと、紙芝居の内容よりも、私の日々の日常生活を心配して下さっていたのだな、と気が付きます。本当にありがたいお客様です。これぞ、街頭紙芝居の楽しさです。きっと平成6年に中央図書館が新館に建て直されて、街頭紙芝居上演は初めてのことであったと思います。感慨深い一日です。

 私の日常を心配下さった”お母さん”。今度どこかでお会いした時には、私がいつも何をしているのか小さな声で、お伝えしますね!ありがとうございました。