港北図書館紙芝居に巡業しました

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 台風接近と厳しい残暑の週末。それでも久しぶりの日差しに恵まれた連休の一日目です。港北図書館紙芝居は月1回第三土曜日ですが、大森厚さんと交代の出演で今月はなつかし亭の担当です。

 いつものように、拍子木をたたき、皆さんにお声をかけます。昭和20年代の水あめと薄焼きせんべいを、販売することは”イリュージョン”(まぼろし)ですが、こうしてお声をかけることで私は、街頭紙芝居の時代に心が飛んでいきます。当時の街頭紙芝居の緊張感が身に染みてきます。「紙芝居上演会」で募集し、そこに集まる愛好家の方々に上演する紙芝居とは、ひと味違う紙芝居が上演できるように思います。今日のお客様は合計58人で、子ども40人、大人18人のお客様です。いつも心あたたかくサポートして下さる間藤司書がカウントして教えて下さいました。ありがとうございます。

 演目は「仙人のおくりもの」「もちもちの木」に街頭紙芝居「お山の金ちゃん」の3作です。「仙人のおくりもの」は神奈川紙芝居文化推進協議会前会長の渡辺享子先生の作品で、8年前にある会で私の名前を書いて下さり先生がサインをして下さった記念の紙芝居です。今日初めて上演しました。初めてでも、昔から慣れ親しんだ”十八番(おはこ)”のように演じられました。先生ありがとうございます!「もちもちの木」(齋藤隆介作、諸橋精光画)は23枚の大作ですが、私は裏書を7割以下に圧縮して上演しました。

 暑い陽ざしの中にも秋の訪れが実感できます。陽の光、風の音にも秋が息づいています。ふと、いつもいつも”なつかし亭”を応援して下さる新潟県十日町市の高橋勇、徳子ご夫妻のことを思い出しました。新潟も厳しい暑さの中、一雨ごとに秋が深まっていることでしょう。

  秋来ぬと目にはさやかに見えねども
          風の音にぞおどろかれぬる  
                         藤原敏行

 秋は”稔りの季節です”。幸せの時間です。でもそれは、なかなか目に見えるようにはやって来ません。でも大丈夫!厳しい暑さや、激しい風雨が到来しても、いつのまにか”秋”がやってきます。風の音にも、”オオーッ”と驚くほど、”稔りの秋”がすぐ、そばまで来ています!私も見えない大きな力に背中を押されて、一歩一歩前向きに精進してまいります!ありがとうございます。