歴博、文化財特別企画展の紙芝居上演

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 来年1月11日までの予定で横浜歴史博物館で開催中の「横浜市指定・登録文化財特別展示」に、先月11月13日に新たに指定された故・鷲塚隆師匠がご寄贈された街頭紙芝居の貴重なコレクションの一部が展示されています。

 戦後の混乱の時代に紙芝居を生活の糧として、自転車の荷台に据えられた「紙芝居舞台」で街角や空き地、公園、神社の境内で子ども達に駄菓子を売りながら演じられた街頭紙芝居は昭和の時代の貴重な記憶です。鷲塚師匠はその紙芝居師の日々に培った演じ手としての経験と技量で収集し、実際に演じ、使用した上演用具一式と253巻に及ぶ貴重な街頭紙芝居を寄贈されました。

 今回横浜市の指定文化財としていただきましたこと、横浜市民の一人としてまた師匠に直接触れることができた一人として感謝があふれてきます。これからも「世のため人のため」「活用し、喜んでいただき次世代につなぐ」という師匠の遺志に必ず添い伝えさせていただきます。

 3回の紙芝居公演でお客様は27人。その中のご年配の男性の方。「大阪の叔父が戦前から戦後も紙芝居をしていた」「ずい分と儲かったようだよ」「よい声をしていた叔父さんだった」と思い出を語って下さいました。きっと鷲塚さんのように子ども達にも、そして大人にも人気のあった方だったのでしょう。紙芝居は多くの人の人生の片隅に、今でも生きています。そしてそれが、この時一瞬輝きを増してほとばしります。なつかしさを超えて、街頭紙芝居が輝くのを感じます。今日はありがとうございます。また、来週の上演会どうぞよろしくお願いいたします。