逝去した新潟の義父の枕辺で涙の紙芝居上演です

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 4月1日の早暁、新潟県新発田市の義父が逝去しました。大切な紙芝居の巡業もすべて中止させていただき葬儀に出向きました。

 義父は70年前の太平洋戦争末期、予科練の航空機搭乗員訓練生として”特別攻撃隊”に志願して、九死に一生を得ました。終戦後は、地域を代表する民間企業の役員として勤務し、地域と社会に貢献する人生を歩みました。命をいつくしみ多くの方々の悩みや相談に耳を傾けながら、次代を担う若者を育てて信頼する長男に自身の夢を継承しました。自宅の菜園では多くの作物を育て皆様に差し上げることを至高の喜びとしていました。入院していた黒川病院では、”なつかし亭の紙芝居を患者さんに見せて欲しい”となつかし亭紙芝居の上演の機会を与えてくれて、関野敏院長先生他近藤婦長さんのご支援の中で毎年上演の機会をいただきました。本当にありがとうございます。

 思い出と感謝が尽きることのない父でした。大好きな二王子岳を目前にする自宅に眠る父の枕辺で最後の紙芝居を上演しました。「お山の金ちゃん(スキーの巻)」です。以前、病院の病室で上演した際に”おお、金太郎の紙芝居か!”と表紙を見て喜んでくれた父でした。

 早春の新潟県下越地方にはやっと春の風が吹き、桜が咲きました。春の風を感じながら、私はもう二度とない、最初で最後の亡き父に贈る紙芝居を演じました。ありがとうございます!お父さんありがとうございます!!