紫陽花の季節に、夏へ向けて・・

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 雨に紫陽花が美しい季節。この紫陽花に昨年、深い思い出が刻まれました。1年前の五月、咲き始めた紫陽花に送られて自宅で療養していた父が天寿を全うして家族に見送られて葬祭場に向かいました。九十一歳でした。その紫陽花は、親しくしている隣家のお宅の花ですが、今年も変わることなく立派な花を咲かせています。年々歳々、花は変わることがありません。しかし人は変わり、人の世は変化しながら歴史が作られ次代に継承されていきます。

 歴史博物館ではこの夏、7月中旬から8月末までの夏休み特別企画展の準備が進んでいます。その関連イベントのひとつが、”創作歴史紙芝居”です。450年前に南区蒔田の丘にあった「蒔田城」に嫁いだ姫君とそのゆかりの人々が織りなす”歴史ファンタジー”です。今もその丘の上で青春の日々を送る、女子中・高生が実演を予定している紙芝居です。先輩たちが作成した原画を紙芝居に仕立てなおして、紙芝居として上演予定です。紫陽花の花のように清楚で控えめで、そしてゆるぎなく時代に向かう女性たちが、今も歴史を作り続けています。紙芝居を通して私もご一緒に取り組ませていただけますこと、本当に感謝しています。