なつかし亭を見る

未會有の大災害に襲われたあの日。私達は生と死を見つめ直す機会となりました。被災地とともに考え行動する歩みが、今始まりました。


 10月22日(日)、西公会堂でチャリティイベント「結束の機(き)」が開催されました。主催は横浜市内の介護現場を支える「ケアマネジャー(介護支援専門員)」の横浜市協議会。それを横浜市健康福祉局が共催しています。被災された方々の復興と死者・行方不明者のご冥福を祈る黙とうからスタートしたイベントは本当に素晴らしい内容でした。

受付:参加費500円はすべて現地へ 現地の映像をパネルで掲示

 
 主催者の原田協議会代表、健康福祉局上島高齢在宅支援課長のご挨拶に続き、柏木茂幸さんから岩手県釜石の被災地の現状が報告されました。柏木さんは港北区内で介護支援事業所「ハロー・ケアマネジメントステーション」を運営し多くの介護現場をやさしく、あたたかくリードされている有名な“カリスマ・ケアマネ”の方。その柏木さんの“釜石リポート”は心あつくなりました。早朝6時に出発し17時30分に現地着。そして釜石の介護専門員の仲間たちの話に耳を傾け、語り合いそして帰浜。首都圏からの遠さに嘆き、何をすれば支援になるのかを自問自答してこの日のイベントに結集されました。ありがとうございました。


 基調講演は高宮有介先生。昭和大学医学部教育推進室で医学生の育成に従事して終末期医療の“緩和ケアチーム”を昭和大学病院に立ちあげた日本の緩和ケアでは枢要な立場にある方です。
 大震災を契機としてこれまでの私達の価値観や考え方が変化したこの機会に「死から生といのちを考える」というテーマで90分を越える講演内容は多くの示唆と具体的な提案に満ちていました。先生の講演の締めくくりは次のメッセージ・・・。

 「Pray For Japan!」(日本のために祈ろう!)この言葉がいつまでも心の中に響いていました


柏木さんの現地報告 被災地のパネル


 なつかし亭は紙芝居を通して“半径3メートルの世界”からの発信です。しかし、3.11を契機にささやかなHPをスタートしました。「みんなのために祈ろう!」その思いを強くしています。


 「いつまでも決して、被災地を忘れない」「被災地の方々の小さな話題や営みに大きな拍手を続ける」そして「“祈り”の思いをいつもメッセージとして発信する」この3つをこの先の人生を通して貫いていきます。