なつかし亭を見る

都筑区東山田の「やまた幼稚園」の寄席。本格派の落語と太神楽を堪能しました。進行係のなつかし亭も楽しく勉強させていただきました。

「やまた幼稚園」は地下鉄グリーンライン「東山田駅」前。地域では40年前から幼児教育のトップリーダーとして輝く名門幼稚園。そのプレイルーム会場で「新春ふれあい寄席」(主催:東山田ボランティア友の会)が開催されました。

やまた幼稚園の正門 幼稚園に併設の保育所


 この日は大寒。みぞれ混じり悪天候の中で開催された「新春ふれあい寄席」は古典落語2席と江戸太神楽の曲芸で会場のお客様を熱く沸かせて下さいました。

 開催に先立って主催者代表の宮田洋子会長がご挨拶。宮田会長は以前になつかし亭が仕事で大変にお世話になった方。やさしく暖かいお人柄はいつも変わることなく、この日偶然の再会で胸熱く感動いたしました。東山田地域に多くのボランティアが育ち、支え合い見守り合いが根付いているのは宮田会長の人徳とお力です。


宮田代表のご挨拶 会場風景


 東山田地域ケアプラザ堂前所長のご挨拶に続き、三遊亭とん馬師匠の一席。会場の子どものお客様にもできそうな小咄(こばなし)と古典落語の「替わり目」を披露。そしてお正月以外の時期には見られない「かっぽれ」のお座敷踊りを披露してくれました。師匠の「かっぽれ」は、故古今亭志ん朝師匠達が始めた浅草演芸ホールの「住吉踊り」の嫡流。一気にお正月の華やぎが会場にあふれました。


とん馬師匠の高座 お座敷踊りのかっぽれ


 続いて鏡味初音さんの太神楽曲芸。現在ではほとんど継承する人のいない江戸芸になりましたが、研修生制度などで若い芸人さんも育ち始めているそうです。とはいっても、22人の太神楽曲芸師の中で女性は5人とのこと。貴重な芸にお客さまと一緒にハラハラ、ドキドキしながら楽しみました。そして最後のとん馬師匠の一席は「井戸の茶碗」。登場人物の武士二人とくずやさんの善人ばかりのトリオが醸し出すやさしさと江戸情緒。
心があたたまる人情噺です。

 外は冷たい冬の雨でしたが心と体は暖かいぬくもりに包まれました。みなさま本当にありがとうございました。立派な会場をご提供くださいました「やまた幼稚園」栗原園長先生とご家族、お母様。そして冷たい受付で終始笑顔でご接待下さいました皆様、そして設営作業の皆様、地域ケアプラザの関係者の皆様心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


進行係のなつかし亭 左:永久保会長、中央:とん馬師匠、右:右城副会長


 それから裏方作業をお願いした港北演芸倶楽部の永久保会長、右城副会長本当にご苦労さまでした。私も大変勉強になりました。これからも協力して街の“笑顔の配達人”として精進努力してまいりましょう!

三遊亭とん馬師匠は、1月25日(水)午後6時~東横線「妙蓮寺駅」徒歩10分の「アーク・クアナ」(電話045.432.1437)でも落語会出演。木戸銭1500円(ワンドリンク付き)