平成26年5月4日

春爛漫の新潟黒川病院の紙芝居。毎年、四季の移ろいの中で出会いを重ねています。

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関野先生、近藤看護師長、山田さん。皆様、本当にありがとうございます!

 今回の巡業は、急きょお許しをいただきました。GWの後半に新潟への帰郷が可能となりお手伝いいただく方も予定がとれて、5月4日(日)午後3時30分という時間をいただいたのが4月30日でした。近藤看護師長からわざわざ、自宅へお電話をいただきました。人員体制も希薄な連休中。そして急な予定で申し訳なく感謝いたします。ありがとうございました。

 今年の2月に川崎市有馬の持田さんに立派な街頭紙芝居舞台を作成していただきました。横浜歴史博物館に収蔵されている故・鷲塚隆師匠が寄贈された大切な横浜市民の財産、当時の舞台をそのまま再現していただきました。ただ一か所は、私のオリジナル、ユニークな富士山の山形の飾りを舞台上部に付けていただきました。富士山の世界遺産登録と合わせ私達日本人の誰の心にもある”心象風景”、それは富士山だと思っているからです。私のホームページのトップページにも四季の富士山を掲載していますし、どこの街角でも私の舞台は遠くからでもすぐわかるように、との思いからでした。でも、もう一つ大きな理由がありました。

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「あたまを雲の上に出し 四方の山を見おろして・・」と大好きな「富士山」(文部省唱歌)をベッドの上で歌う父。

 明治時代の文部省唱歌として知られる「ふじの山」(「富士山」)は日本人に長く歌い継がれてきました。作詞は「巌谷小波(いわやさざなみ)」(私はこの巌谷小波の歴史文庫を子どもの頃愛読していました。)この歌が、父は大好きです。不思議なことです。最近は、1番を最初から最後まで歌った、と母が言います。この日も、紙芝居が終わり病室に戻ると、家族の誘いで歌い、「今度はハーモニカが吹きたい」と。母が、届けてくれることになりました。

 「ふじの山」
 あたまを 雲の上に出し 
 四方の山を 見おろして
 かみなりさまを 下に聞く
 富士は 日本一の山

 青空高く そびえ立ち
 からだに 雪の着物着て
 霞のすそを 遠く曳く
 富士は 日本一の山

 私も富士山舞台と一緒に紙芝居を取り組んでまいります。日本一の名声や富を願うのではなく、ひとりの笑顔を呼ぶ紙芝居、ひとりの心に届く紙芝居、人生のひと時にふと癒される紙芝居、を目指して参ります。それが私の富士山を目指す、紙芝居の旅です。

 皆様本当にありがとうございます!