平成26年4月1日の巡業記事

「紙文協」のみなさんとの、楽しいおしゃべりで気が付きました!

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やさしく自然な心遣いで、紙芝居に”味付け”しています

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 平成26年4月1日(火)の午後、横浜伊勢佐木町1丁目の紙芝居が終了して、喫茶コーナーでお茶をいただきました。同日の「巡業日記ブログ」でもご紹介しましたが、人間性とお人柄がキラキラしている皆さんです。一人一人が、おいしい日本酒を醸造するように、心の中で大切に”紙芝居”を育てています。

 この日は参加者のお客さまに、サクラの花びらの型を抜いたチラシをお配りしていました。やはり、女性の力、女性の思いが時代や社会を変える原動力になることに気が付きます。

 雑談の際に「紙芝居をいつどのように練習しているの?」という話題になりました。故・右手和子先生は、繰り返して「下読み」の大切さを説かれています。また以前、紙芝居学校に実演者としておいで下さった菊池好江先生は会場からの質問に「(悲しい紙芝居は)練習の時は泣くけれども、本番では自然に演じます」と、練習の様子を伝えてくださいました。

 では私は?と自問します。もちろん練習はします。車の運転中、歩きながら、そして一人の部屋で紙芝居を読みます。でも私の場合には、”実践の積み重ねが、練習”だったと気が付きます。

苦手な挑戦が、いつか紙芝居の実となり花となる

 
 居酒屋の飲み会、歓送迎会、個人宅の新年会など人が集まり上演のタイミングになれば、どこでも紙芝居上演です。もちろん、店員さんや周囲のお客様にはすべて許可をいただきます。渋い顔、イヤな様子があれば絶対にしません。でもその上で全体の雰囲気がOKなら挑戦します。なりゆきで、店員さんも他のお客様も見てくださいます。台湾でも有名な寺院の入口でそれとなく始めたらどんどん人が集まって、親子で見てくださいました。黄金バットの1本だけの上演でしたがドキドキでした。でも目の前の守衛さんにも怒られませんでした。失敗してもよいから挑戦したくなります。

 鷲塚師匠の言葉「街頭紙芝居は十分な練習はできないけれど、工夫して上演するんだよ」その言葉を少しでも実践したいと思っています。そして不得手なこと、苦手なこと、恥ずかしいことへの挑戦を続けることで私に何かを気付かせてくれるのでは、とほのかな期待があります。私にとってはそれが、まだ見ることのできない、手にすることのできない”紙芝居の実であり花です”。桜が咲き誇る四月に、私もまたスタートです。

  ”さまざまなこと 思い出す桜かな” 芭蕉 

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