夏の府中市郷土の森、コロナ禍の中で久々の巡業です!

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 新感染症蔓延の中、日常が大きく変わりました。繁華街の雑踏は復元しているように見えますが紙芝居の巡業は本当に少なくなりました。その中で、府中市郷土の森で夏休みの終盤に「突然紙芝居!」の雰囲気で欅の大樹の緑陰で2回の紙芝居上演です。
 曇天で焼けつく日差しは少ないものの、猛烈な湿度と気温です。演者自身が倒れないように、そしてお客様が不調にならないように祈りました。感染対応とはいえ椅子もシートもなく申し訳ありません。
 第1回は「注文の多い料理店」(宮沢賢治原作・堀尾正青史脚本・北田卓史画)と「こぞうさんのおきょう」(新見南吉原作・岡野和画)。2回目は「いそおんながでる海」(北川幸比古脚本・宮本順子画)と「わにがめんどりをたべないわけ」(荒木文子脚本・小林ひろみ画)を上演しいづれも粗品提供のなぞなぞクイズの時間をたっぷりと作りました。「いそおんな・・」の上演には自家製の”波音発生器(長方形の木箱に小豆を入れた道具)”を伴奏に使いました。夏休みのため著名な原作に由来する紙芝居と”おばけ”の登場する演目をセレクトしたのですが特に「注文の多い・・」は今年の秋で原作が発表されて100年目の作品です。
 宮沢賢治の紙芝居は今から14~15年前、3人で老人保健施設を訪問巡業した忘れられない思い出があります。親友で横浜市中央図書館や瀬谷図書館長をしていたタナカホウキュウさんが演じた「おいの森とざる森、ぬすっと森」、もう一人の演じ手の保育園保育士のM・Kさんの写真紙芝居「アリのくらし」。若い彼女の上演は明るく爽やかで通所者の心をつかみました。タナカさんの上演は自然体で独特の美声です。演目は登場人物も多く難解で、裏書は長く当時の私には到底演じられません。ギブアップです!2人の紙芝居を見て最後に上演した私はショックで何を演じたか、今ではすっかり忘れてしましました。
 今回は、そんな思い出に浸りながら「注文の多い料理店」を上演。各回とも25人ものご家族が見てくださいました。大人も子どもも一緒に楽しめる紙芝居!それが私の理想です。それに近づけた夏の一日でした。ありがとうございます!

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