西区の「親と子どもの会」に巡業しました

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 親と子ども、子育て世代の方々が月一で集まる会の紙芝居の会です。2年目を迎える会は毎回、発見と学習があります。子ども達も私を受け入れていることが実感できます。笑顔が返ってきます。あえて媚びることも、近づくことも意識的には抑制しているのですが親しくなった子どもには声をかけます。「オジサンは君のこと大好きだよ!」笑顔になって手にタッチしてくれます。
 舞台の前に作ったビニールシートの桟敷には、必ず子ども達が座ってくれるようになりました。正座して見てくれます。何とよいお客さまでしょうか。でも私の眼はいつものように、子ども7割、大人3割で向けられています。子どもが喜べば大人は喜ぶ、そして大人が喜べばまた子ども達は次回に来てくれるのです。
 「注文の多い料理店」を今月3回連続で上演しました。でも手を抜いている訳ではありません。毎回毎回、頭の中で組み直し少しでも楽しく、わかりやすくそして深く心に届くようにと願い上演しています。今回はどうでしたでしょうか?
 終了後に声をかけられました。娘に聞かれました、「あの紙芝居オジサンはどこから来るの?」と。レストラン「やまねこ軒」の長い廊下。そこを二人の男が歩きながら、次々ドアがギギイ~と開いていく。その恐怖の展開に”怖い~”とも言っていた、とのことでした。
 ”オジサンどこから来るの?”遠い昔、私も街頭紙芝居のオジサンに真剣に尋ねました。「オジサンどこから来たの?オジサンどこへ行くの?」。そんな昭和の遠い記憶が突然に甦る秋の日の紙芝居です。