帝国ホテルでの文化サロンに参加しました

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 梅雨の末期、蒸し暑い中に強烈な日差しが射し込む東京日比谷の帝国ホテルで講演会が開催されました。講師は私と従前の職場で同期生の佃一可さんです。彼は茶道一茶菴宗家家元14世の国内外に知られた茶道家です。テーマは「幕末おもてなし大作戦~アメリカ領事ハリスを招いた茶会~」です。ペリー艦隊の来航で風雲急を告げる幕末の時代、砲艦外交を迫られ窮地に立つ日本の担当者たちの窮余の「おもてなし大作戦」とは、茶道を基本にした一味同心の心が領事ハリスの心を動かしたという愉快痛快、時間を忘れる楽しい講演会でした。
 このテーマ、今年3月5日にNHKの番組「智恵泉(ちえいず)」で放映されてご存知の方もいると思います。実は私も視聴していましたがその番組に彼も出演し、佃さんがコメンテイトしていることに気が付きませんでした。領事タウンゼントハリスの人物像と下田奉行の井上清直の息詰まる交渉とそれを打開する起死回生の茶会、その秘密を楽しく語ってくれました。1時間の講演時間では短すぎ、次回は2時間をお願いしたいです。100人を超えるお客様も同様の感想であったと思います。
 実は佃さんは元横浜市中央図書館資料調査課長で2015年、2018年と2回に分けて有形民俗文化財に指定された街頭紙芝居のその2回目の紙芝居資料購入の責任者でした。横浜の街頭紙芝居の歴史、昭和の大衆文化の継承保存に大きな功績を残した方なのです。横浜の街頭紙芝居は故・鷲塚師匠に続き佃さんという立場を異にしながらも時代の文化を継承していく比類ない情熱と行動力を持った二人により今に伝えられています。これからの、ますますのご活躍を祈ります!