西区の団体施設に巡業。勉強になりました。

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 西区内の毎月訪問している団体の施設に巡業です。毎回毎回、いつも学ばせていただく場所です。紙芝居を見るだけが目的でないお客様に、場所をお借りして時間をいただき紙芝居を上演します。今日は、最初の口開けにお姉さんのグループが、エレクトーンをひいて「エプロンシアター」で雰囲気を作ってくださり、続いて教育紙芝居の名作「うみにしづんだおに」を上演しました。
 「うみにしづんだおに」は45年前に童心社から上梓されて大ヒット、紙芝居の時代を作りました。私が購入したのは10年前です。でもこの作品に本格的に向き合えずに時が流れました。画は二俣英五郎先生。そして伝説の実演家、故・右手和子さんがオハコにされていた一作です。挑戦する気力と力量がありませんでした。今回の上演結果はやはり、厳しい自己評価です。でもそれでよかった。
 当時、紙芝居購入の契機は横浜の「紙芝居研修会」で二俣先生と右手先生に指導を受ける講習会にチャレンジしたことです。お二人が見ている前で、会場いっぱいのお客様を前にして挑戦したのは二俣先生の名作「たべられたやまんば」でした。無鉄砲!身の程知らず!勝手居士!の私は、お二人の前で自分なりに一部要約、一部簡略、一部言い換えた裏書を読み、演じました。二俣先生は笑顔で語らず、右手先生は温かい言葉をかけて下さいました。しかし、その後会場からの声。「裏書きを変えて読んでいますがよいのでしょうか?」
 その後の右手先生の言葉を私は今も忘れることはありません。その言葉で今日の私があります。右手先生であれば、今日のような紙芝居会場ではどのように演じられたでしょうか。「うけないこと」「帰られること」「見ていただけないこと」。これがありがたいです。元々、紙芝居とはご縁の薄い会場の皆さんは精一杯、力の限り子ども達と時間を過ごしていらっしゃいました。そして炎天燃えるような梅雨明けの空の下を子どもの手を引き帰宅します。その中で貴重な時間をお付き合いいただいたことを思うと、嬉しさがこみ上げます。一人の心に届く、紙芝居を上演したいです!今日がまた、その一歩。しっかりと踏み出します。ありがとうございます!!