月に一回の親子紙芝居の会、参加しました

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 西区岡野町の施設で毎月開催される〝親子紙芝居”に巡業しました。5人の女性グループの「アンパンマン」紙芝居、手遊びと音楽演奏に続き、紙芝居の出番です。出入り自由で、お客様は未就学児からお年寄りまでの幅広い客層です。でも春休み中で声をかけると4月からの一年生や小学校中学年の子ども達が目立ちます。施設の中で、たまたま来場していたおとなしい青年に声をかけました。予定があるようでしたが、「紙芝居は出会いの広場!」「コミュニケーションの小宇宙で楽しいよ」と誘うと見て下さいました。
 ”セロひきのゴーシュ”の動物たちとの出会いと、真剣な夜を徹した練習によりゴーシュは自分の古びたポンコツのチェロとの新たな出会いを得ます。音程の不安定な楽器の、欠点も気にならないほどにチェロと一体となったゴーシュ。そのひたむきさと情熱が演奏会のお客様の心を魅了します。私自身が上演しながら、この紙芝居から多くを学びました。後で話をすると青年は高校3年生でこの春に卒業、4月からは希望の大学を目指して浪人生活に入るとのこと。少し元気がなさそうに見えたのは、そのような理由もあったかもしれません。大丈夫!来春の桜は、きっと君に微笑む!私は、澄んだ瞳の青年にそう伝えました。
 そういう私も、本当の目標に向かって真っすぐに、ひたむきに進むことを心に期しました。人や社会の一面的な評価、そしりや心地よい賛嘆の声に心動かされずに舞い散る桜の中を一歩踏み出します。