0歳児の紙芝居に初めて挑戦しました

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 なつかし亭の紙芝居は、”半径3メートルの宇宙”の中で、大人と子どもが一緒に楽しめる紙芝居を目指してきました。それが時代におもねることなく、流されることなく紙芝居の強くやさしい伝える力を活かすことだと考えました。そして、それによって貴重な昭和の街頭紙芝居も次の世代に継承していきたいと取り組んできました。

 これから目標があるとすれば、更に小さな宇宙へのチャレンジでしょうか。本当に一人を大事にした紙芝居のコミュニケーションです。これまで紙芝居は”コミュニケーションの対面販売”と呼んできましたが一人ひとりを受け止めて、そして発信するというコミュニケーションの基本のツールをもっと、もっと紙芝居で磨いていきたいです。

 その取り組みの一つになるかもしれません。今回初めて「0歳児への紙芝居」に挑戦しました。巡業先は東京都府中市のご自宅です。以前からなつかし亭紙芝居を応援して下さっているご家族です。

 以前打合せの際には、私の顔を見て泣かれました。今日は”エプロン”姿で巡業しましたがやはり大声で泣かれました。持参したのは携帯の紙芝居舞台と「こぞうさんのおきょう」と「ぺんぎんのタウタウ」です。”慟哭”されて前途多難と思った時にひらめきました。演じ方を全く変えて、①声に強弱を付けず(驚かさないように!)、②母親が話すような赤ちゃん言葉で(こぞうチャマは、おしょうチャマのかわりに檀家のおうちへ出かけまちュた!)、そして私は③笑顔で子どもの目を見つめて話しました(大成功!)。時折笑声をあげながら目を向けてくれました。大変勉強になりました。今日は、”半径3メートル”より小さな宇宙でしたが、大きな喜びと成果を感じます。

 この少年(0歳児のはるみ君!)、きっと大きくなってなつかし亭のよいお客様になってくれると思いました。ありがとう!また紙芝居、みてくだちゃいね!バイバイね!