鷲塚師匠のご命日感謝紙芝居上演しました

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 平成24年10月11日に”横浜最後の街頭紙芝居師”と言われた故・鷲塚隆師匠は貴重な街頭紙芝居を横浜歴史博物館に寄贈されてご逝去されました。時価500万円を超える自身の人生の宝、昭和の文化遺産でもある寄贈紙芝居は平成27年「横浜市有形民俗文化財」に指定され横浜市民の大切な昭和の遺産として時代を超えて継承されていきます。

 ご逝去されて4回目にめぐる秋。毎年開催させいていただく鷲塚師匠のご自宅「ファミリー丸岡紙芝居」に感謝で上演させていただきました。11時からの第1回公演は歴史博物館刈田学芸員がご多忙の中においでくださいました。刈田さんは鷲塚さんが一番信頼された歴博の顔であり、「大紙芝居展」の企画展示の立役者です。12人のお客様の背後から公演を見守ってくださいました。

 第2回、第3回のお客様は8人,6人と多くはありませんでした。でも心にしみる思い出深い紙芝居になりました。2回目のお客様は子ども達と熟年のご夫婦など世代を超えて紙芝居を楽しんで下さり、最後に紙芝居舞台を囲んで写真に入ってくださいました。ありがとうございます。3回目の公演は、鷲塚師匠の奥様里子さんが最初から紙芝居を見て下さいました。「午前中はお店が忙しくてね」とおっしゃって、ごく自然に最前列のリンゴ箱の上に腰を下ろしてくださいました。

 私の演目は「まんが」「愛の山河」「風雲流五郎」です。演じ手の私は本当に緊張しました。”いかがでしたか”。遠慮がちに感想をお聞きすると「お父さんは上手だったわね」「声の出し方を考えて出していたの」と。紙芝居の演じ手として一番大切なことを教えて下さいました。”声の出し方を考える”。これまで声の大切さを実感し、他にも伝えていた私でした。あらためて、しみいる思いで受け止めさせていただきました。まだまだ”日暮れて道遠し”の私の紙芝居です。師匠のように天性の美声には及びません。でも創意工夫して”紙芝居の声”を今以上に考え、取り組み、精進してまいります。師匠、里子さん、皆々様本当にありがとうございます!!