歴博「街頭紙芝居デビュー講座」開講しました

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 横浜市歴史博物館が初めて開催する「街頭紙芝居デビュー講座」が開講しました。第1回目は主任学芸員の刈田均さんの「街頭紙芝居の歴史」です。一点ごとの手作りの「絵」を演じ手から観客へ、手渡しの対面販売で伝えてきた”街頭紙芝居”。その歴史と変遷、仕組みやその魅力をやさしく、わかりやすく絵解きのように明快に講義してくださいました。講師のお人柄が講義に溢れます。教育の原点はやはり、街頭紙芝居と同様に”人間性の対面販売”にあると実感しました。受講生は多くはありませんが、それだけに久しぶりに私も、紙芝居に取り組んできたささやかな自分の歩みを重ねながらお聞きすることができました。第2回の8月21日(日)の「コミュニケーション・ツールとしての紙芝居の魅力」は私の担当です。頑張ります。本当にありがとうございます。また本日お世話してくださいました倉谷さん、これからどうぞよろしくお願いいたします。

 講師の刈田さんも触れていましたが、噺家の先代「月の家円鏡」さんが入門前に”紙芝居”を演じていたことはあまり知られていません。彼の自伝には「節子さんとの結婚式では自作の紙芝居を披露した」とありました。落語と街頭紙芝居。共に街頭を誕生の揺籃として生まれ育った経緯は似ていますが、街頭紙芝居は朝露のようにはかなく消えていきました。今この講座がささやかな再生の一歩につながれば嬉しいです。よろしくお願いいたします。