「街頭紙芝居」の謎々、クイズ製作中・・

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 現在日本国内で昭和の街頭紙芝居を保存・管理している公的な施設は数か所です。それに公的団体ではありませんが、大阪「三邑会」も加わります。三邑会は”資格登録”した特定少数の方々に利用の機会を提供する独自の活動を続けています。所蔵点数は三邑会がトップで次いで宮城県図書館の約2000点、そして横浜市歴史博物館の250点です。しかし宮城県図書館、横浜市歴史博物館の2館はその所蔵作品が国指定または市指定の文化財とされています。文化財指定の意味は希少な大衆文化、昭和の街角の街頭文化、昭和の記憶遺産でもある紙芝居を、施設と同時代を生きる私達が、次代に継承していく使命と・責任を担うという宣言でもあります。

 昭和の文化を”まるごと”伝えることは困難です。まして社会情勢が変化し街頭紙芝居は営業的に自立することは難しいです。でも当時の雰囲気を伝えるために形だけでも水あめや薄焼きせんべいを売ります。そうした上演の際に不可欠なのは「なぞなぞ」「クイズ」です。子ども達にも大人気でした。しかし、当時のクイズは鷲塚師匠が寄贈し歴博が所蔵している紙芝居の中にも少ない状況です。

 自作しようと取り組んでも、今流の「なぞなぞ」「クイズ」の本から抜き取った問題ではあまり面白くありません。そこで、私が最近続けているのが江戸時代の判じ物から出題する「なぞなぞ」と「クイズ」です。内容に奥行きがあって、一見ばかばかしいようでなるほどと唸らせます。動物や鳥・魚の名前、地名の名前、それによく登場する昔の生活雑貨などはなつかしさがあふれます。街頭紙芝居との相性もピッタリです。さあ、今回お見せするクイズの答えはなんでしょうか。わかりますか?今週末の5月21日(土)午後3時の横浜市港北図書館紙芝居の会で出題の予定です。正解はその時に・・。