故・鷲塚師匠のご自宅、「ファミリ丸岡」を訪問

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 横浜歴史博物館に貴重な街頭紙芝居、舞台、道具一式を寄贈された”横浜最後の街頭紙芝居師”、故・鷲塚隆さんがご逝去され3年が過ぎました。今年も、10月12日(月・祝日)午後12時~15時まで、ご自宅・店舗ビルの駐車場で5回の実演を予定しています。「ファミリ丸岡」~街頭紙芝居劇場~です。

 この磯子区岡村での鷲塚師匠の半世紀に及ぶ経済活動は、妻の里子さんとの二人三脚での紙芝居、そして努力と工夫を重ねてユニークな”地域総合食品スーパー”を経営するまでの時間に重なります。その生活が刻まれた「笹堀の商店街」と「住宅街・マンション」に紙芝居のチラシを歩いて配布しました。

 「鷲塚さん、亡くなってもう3年だね」「早いね」「なつかしいよ」と商店街の皆さんはお声をかけてくれました。昨年も訪問した「天栄そば店」はご主人・奥様が親しく声をかけてくれました。横浜の街に、本当によく街頭紙芝居を遺してくださったと、あらためて感謝が湧いてきます。貴重な市民の地域文化資料を私たち横浜市民は必ず次世代へ大切に継承したいと願います。

 現在「ファミリ丸岡」を継承する兄と妹のお二人、隆治さんと里美さんに”街頭紙芝居のポスター”の前で写真をお願いしました。師匠の奥様で、二人の母親の里子さんは、今日も二階作業場で”白菜”や”バナナ”の仕込みに余念がありません。師匠と共に働いて、働いてそして今もその日々を続けています。昭和の時代を生きたお二人。里子さんとお話するだけで師匠を思い出します。本当に言葉がありません。「来週の”紙芝居”、楽しく頑張ります!」そうお伝えして失礼しました。