街頭紙芝居「九尾の狐(再生の巻)」取り組み開始!

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 新春、紙芝居準備の開始です。東京江戸川区で最近まで街頭紙芝居を続けられた永田為春先生からお預かりした街頭紙芝居「九尾の狐(再生の巻)」第1巻に取り組みました。この紙芝居は”再生の巻”以外に”日本の巻””転変の巻”など多くのシリーズが製作されている”大ヒット作品”のひとつ。しかし、ほとんど現存している紙芝居はありません。永田先生のお手元にも、この1巻のみが残っていました。

 「白面金毛九尾の狐」は歴史上の”三大妖怪”の一つに数えられる凶悪、悪逆無類の闇の世界の首領・首魁です。14世紀末に現在の栃木県那須高原にて玄翁和尚の祈祷で”殺生石”が打ち砕かれ絶命しましたが、私の製作した筋書きは、その砕かれた石に宿る分霊が海を渡り中国に。その逃亡先は滅亡した蒙古帝国に代わり建国された「明国」の首都金陵(南京)の草原でした、というものです。

 父母の無念を晴らすべく、明国に飛来した”九尾の狐”は”白面金毛”から「赤面銀毛」の九尾狐に姿を変えて明の第三代成租”永楽帝”に取り入り、恐ろしき策謀を駆使して史上二度目の「元寇」”蒙古襲来”を企図して日本を襲う、という筋書きです。

 これからこの紙芝居の続編が入手できて2作目以降が上演できるときにこの筋書きが役立つことでしょう。いつもながら街頭紙芝居の奇想天外の楽しさを勝手に想像して裏書を作成、今年一年のスタートを始めます。これからこの続きを含めて奇想天外、痛快無比の紙芝居が演じられることを祈りつつ”なつかし亭紙芝居”の仕事初めです。