街頭紙芝居の老舗「一誠会」、貴重なお話聞きました

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 故鷲塚隆師匠が横浜歴史博物館寄贈された貴重な「街頭紙芝居」253巻の大部を占める版元の「一誠会」は昭和20~30年代の始めまで、関東を代表する”業界の雄”として活躍しました。その”大番頭”を務められた大久保文夫さんに歴史博物館の刈田主任学芸員が聞き取り調査される場に、幸運にも同席させていただきました。ありがとうございました。

 出席者は二代目創業者の奥様坂場洋子さん、マツダ映画社の松戸誠さん、大妻女子大の榎本先生のメンバーです。大変貴重なお話を伺いました。

 大久保さんは大学在校時から一誠会でアルバイトを続け、入社。その後昭和30年頃、街頭紙芝居が終焉を迎える時まで、兄の春夫さんを支え紙芝居の企画、編集、脚本から製作作業、時には営業に携わり、自身でも紙芝居上演の経験もある方です。本当に半世紀以上前の紙芝居の現場や人々が時代を超えて現出しました。

 埼玉県越谷市からおいで下さった大久保さん。よどみなく、はっきりと当時の人々と多くの紙芝居を語って下さいました。「紙芝居は、人と人とをむすびつける力がある」「計算できない結びつきを生む」という言葉が心に残りました。ありがとうございます。