神大「国策紙芝居」上演しました!

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 神奈川大学公開研究会「国策紙芝居とはなにか」で紙芝居を上演しました。ご来場のお客様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。大変勉強になりました。第一部の最初は放送研究会の学生さんです。「敵だ!倒すぞ米英を」と「チョコレートと兵隊」を一作づつ上演しましたが学生二人の熱演は素晴らしい出来栄えです。続く私は若い二人に負けないように、「空の軍神加藤少将」「神兵と母」を上演しました。公開の場で最後まで上演したのはこれが初めてです。教育紙芝居とも、また街頭紙芝居とも異なり、また共通する紙芝居の魅力を実感しました。

 2年前の4月、東京九段の国立昭和館で熱望して国策紙芝居「モモタラウノラッカサンブタイ」を梅田佳声先生の前座で、数枚を読ませていただいたことがありました。会場からは私の他に、東海道新幹線の元車掌さんと青年が希望して参加。終演後に満員の会場から手が上がりました。「今日は靖国神社春の例大祭に参拝した帰りです」「父が戦死して私は娘ですが、偶然に”国策紙芝居”をみて感慨無量です」と。その発言に会場は息をのみました。戦後68年経過した今でも、遺族にとっての戦争は続いています。紙芝居の実演者は作家ではありませんが、”紙芝居の宇宙”を創ることはできます。どのように、その宇宙を作り、継承するか、伝えていくかに向き合いたいと思いました。

 その日、春の微風にお堀端の桜が花びらを散らしていました。後日、梅田先生から思いがけないお便りをいただきましたが、温かい励ましは私を更に紙芝居に向かわせました。国策紙芝居は、作品のモチーフとして戦争を描いています。しかし、紙芝居を見た多くの国民は、その一瞬に戦争を忘れて「国策紙芝居」を”鑑賞”したように思います。その魅力のメッセージ力とは何か、これからも考えていきたいと思います。今回、実演者として国策紙芝居に出会えたことを本当に幸せに思いました。みなさま、ありがとうございました!

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