栄区翠風荘の紙芝居巡業

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 本当におなじみさんの多い翠風荘の紙芝居。休憩なしの1時間連続紙芝居は、本当に勉強になります。特に今回は「昭和の時代」に浸っていただきたくてマクラも私の子どもの頃の思い出話から街頭紙芝居の上演に入りました。
 考えてみれば「なつかしく、やさしい」昭和の時代は、貧しい時代でもありました。みんなが貧しく、それが恥ずかしくも、悲しくもない時代でした。手元の手帳に、”貧乏をテーマにした俳句”が3句あります。

 最初はご存知、横浜出身の文豪「吉川英治」の句。「貧乏界の代表」のような吉川の句は奥深いです。
   貧(まず)しさもあまりの果(は)ては笑いあい

 友だちは買ってもらった子の寝顔 木下愛日の句です。「○○君も買ってもらった!」△△も持ってるよ」「俺だけ持ってないよ~!」と泣き泣き眠った子の寝顔が胸に迫ります。愛しいです。
 そして身につまされる最後の一句。
 
    出世せぬ男と添うた玉子酒  薮内千代子

 私自身のことのようで身に沁みます。本当に・・