なつかし亭を見る

8月18日、「妙蓮寺駅」エリアの本格的地域寄席は「アーク・クワナ」が会場。最高の雰囲気で大団円を迎えました。

神奈川区松見町交差点のリカーショップ・レストラン「アーク・クワナ」。本格的な寄席を支えてきたのは美貌の母と娘、そして気さなお人柄のご主人。本当にありがとうございます。


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 厳しい残暑の夕方。店に隣接した瀟洒なホールはお客様で満席。そこに登場したのは入船亭扇里師匠。港北区樽町在住で、なつかし亭もメンバーの“港北演芸倶楽部”が主催するほのぼの寄席や学校寄席で大人気の若手真打です。

 この寄席のコーディネーターは演芸倶楽部の永久保会長。最初から地域の方々とお手伝いしてきました。この日は奥さまも同伴して参加しましたが、演芸倶楽部からもはかりや珠江さん、右城さん等重鎮の皆さんが応援に駆けつけました。


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 演目は、夏の怪談話をマクラにした楽しい「皿屋敷のおきく」、会場の雰囲気がなごみます。お仲入りの後に人情話の「左甚五郎」で本格的な古典落語を楽しみました。そして最後にもう一席。関東地方の寄席では珍しい「西行鼓ケ滝(つづみがたき)」を口演しました。歌人西行が夢で歌の手直しを受けて自分の慢心に気が付き、歌道を極めたという噺。アットホームな雰囲気の中で師匠もリラックスして高座を務めていました。

 後でお聞きしましたがこの「鼓ケ滝」は三遊亭円窓師匠から稽古を付けていただいた演目とのこと。六代目円生師匠の嫡流で当代の第一人者からの稽古で名人のDNAを受け継ぐ扇里師匠、これからの高座が本当に楽しみです。


楽しい余韻がいつまでも消えない夏の夜の「アーク・クワナ」寄席です。皆様、本当にありがとうございます。

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 この夜は丁度、“鶴見川花火大会”。遠く近く遠雷のような花火の音を聞きながらこちらの“打ち上げ会”も楽しい時間でした。左の写真中央、着席のお二人が席亭のお母様とお嬢様。立っているのがご主人様。右側のグリーンのシャツ姿が扇里師匠です。

 この松見町周辺や妙蓮寺エリアは師匠の“練習散歩”のコースとか。ブツブツと噺をひとり語りしながら歩く姿を見かけたら、みなさん声をかけましょう!