なつかし亭を見る

千代田区九段「昭和館」で特別企画展が開催。満開の桜のように戦中・戦後の紙芝居が一堂に会しています。

4月8日(日)ニュースシアター会場では「街頭紙芝居実演会」が開催。永田為春師匠が3回の口演に登場されました。


会場は「九段下駅」4番出口前 「昭和館」入口



 会場は立ち見のお客様で3回とも「満員御礼」。前座の“ジャンボさん”こと岡本りおさんが張りのある声と軽妙な語りで雰囲気を盛り上げます。

 そして永田師匠登場。2回目はおなじみの「クイズ」と懐かしい街頭紙芝居「鉄仮面(127巻)」と「変幻蛇童丸」で大いに会場を盛り上げました。スゴイです。見せます、聞かせます。永田師匠の60年近い街頭紙芝居の人生が声で仕草で観客の心をつかみます。

永田師匠の大人気のクイズ


 そして質問コーナー。お客様の中から「子どもの頃、八代目円蔵(月の家円鏡)さんの弟の紙芝居をよく見ました。お仲間でしたか?」との質問。「一緒にやりましたよ。短い期間でしたが覚えていますよ」と。街頭紙芝居がはるかな時間を超えて、昭和の記憶として人の心をしっかりととらえていることに感動しました。



永田為春先生:右、梅田佳声先生:中



 3階の控室をお訪ねして「ご無沙汰しております」のご挨拶もそこそこに永田先生の近況を伺いました。「なるべくテレビや実演依頼はお断りしているよ」「歳をとったから無理はしないよ」といつも変わらないやさしい口調でお話し下さいました。

 会場には奥様のヨシさんの姿も。「お弟子さんが来てくれて、手伝ってくれるので(巡業も)楽ですよ」と。本当に仲良く、支え合うお二人の姿は昭和の紙芝居とともに私達日本人の家族の原点、昭和の時代の原動力を見る思いです。本当にありがとうございました。いつまでも、どうぞお元気で!

 偶然控室でお会いした梅田佳声先生と写真を撮っていただきました。シャッターは渡邉一弘学芸課長様。今回の大イベントの仕掛け人であり大宣伝マンであり大演出家。そのような立派な方に、申し訳ありませんでした。気さくで温かいお人柄。みなさん、本当に桜の花のような方ばかりです。大感謝です!!


「昭和館」から見る「九段の桜