なつかし亭を見る?

放射能汚染で全村避難を余儀なくされた福島県飯舘村。その職員藤井一彦さんの胸いっぱいの奮闘をお聞きしました。本当によかった!


神奈川大学正門 講演には100人を越える参加者


 10月10日(月)、神奈川大学で開催された“ラウンドテーブル2011”で飯舘村総務課藤井企画係長の講演とグループでの質疑の会合が行われました。会場いっぱいの参加者は、“人の心も、風景も日本一美しい村”といわれる福島県の人口6千人の小さな村の悲しみと再生への人々の熱い思いを受けとめました。なつかし亭も、自身の足元から、街頭紙芝居の半径3メートルの世界からささやかでも支援し、応援し共に成長する一歩を踏み出す秋の一日です。

藤井先生は以前、横浜市民で横浜市職員。横浜市と飯舘村は深いご縁があるのです!


中央:藤井先生 画像の説明

 講師の藤井先生は以前、横浜市職員として社会教育の最前線で活躍された方。20年前に横浜市を退職して福島県飯舘村の職員として新たにスタートされました。横浜市の職員時代は地域の“人気ナンバーワン”。本当に魅力的な方です。

 講演の内容は大震災に続き、放射能という巨大なモンスターと対峙し、住民と心ひとつに厳しい時間を(今も)乗り越えている藤井先生ならではの話題に溢れていました。「人の心がつながっていないと、提供した情報も納得して受け取られない」「丁寧に心を込めた豊かな暮らしはお金よりも大切」「村民の復興なくして村の復興もない」等々。


会場の17号館 画像の説明

 この催しは、神奈川大学人間科学部の入江直子先生を中心とする素晴らしい“横浜読書会”の関係者が中心となり実施されました。午後は講演の続編、“ラウンドテーブル2011”を開催。少人数に分かれて「私と震災」のテーマで各自が語り耳を傾けて、話し合いを深めました。やはり、なつかし亭は紙芝居しかありません。“半径3mの世界”から“人・モノ・カネに加え、人々の奮闘を見守り、たたえ、拍手し続ける支援”を報告しました。つたない話を、牧野さん・吉見さん聞いて下さってありがとうございます。

 会の進行を温かく見守り、明るく楽しい指導をいただいた入江先生。本当に魅力的な方でした。日本の私学で輝きを増す神奈川大学の本当の力を感じました。経験と蓄積、そして時間の恩寵が先生の後姿からにじみ出ています。またテンポの良い進行を担当された菊池朋子、坪内一両先生ありがとうございました。また中村香先生、小國徹さん、感謝いたします。これから、なつかし亭も皆様の背中を見ながら、一歩一歩ですが続かせていただきます。感謝です。