平成26年1月25日の巡業記事

「歴博感謝デー」は、横浜に春の訪れを告げるイベントです。今年も、皆さんへの感謝をこめて6回の紙芝居を上演しました。

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 毎回紙芝居を上演していて教えていただくことがあります。”ありがとう”という感謝の思いと、自分の不足する技術や経験、至らない気配り、人間性です。「ああすればよかった」「こうしていたら」と思っても”せんのない”思いです。

 上演したのは「教育紙芝居」”注文の多い料理店”と「街頭紙芝居」”少年スピード王””大怪獣ダイラ”など故・鷲塚隆師匠の残された「鷲塚コレクション」です。それに創作紙芝居の紹介例として、絵本”ねぎぼうじのあさたろう”を拡大し紙芝居仕立てにリサイズした作品を演じました。もちろん、以前に作家の飯野和好先生にはお手紙で「著作権利用承諾」をいただいています。私の企画は紙芝居の歴史をなぞりながら、”怪奇と冒険アクションの紙芝居ワールド”の魅力を伝える、というつもりでしたが思うようにはいきません。準備も力量も不足していたのでしょう。また再チャレンジです。

 会場には、40以上の横浜技能職の団体をまとめる「横浜技能職団体連絡協議会青年部」の元部長小原一格さんが来てくださいました。昨年秋には横浜公園の”技能まつり”でお会いして以来の再会です。小原さんは横浜の老舗食品製造業の御曹司で、横浜の技能職青年部のリーダーとして活躍されていた私の親しい友人です。つい、うっかりと「今の紙芝居は思うようにいかなかった」と少々愚痴る私に、「自分たち専門の職人でも100%ということはない」「毎日精一杯取り組んで80点取れればよい方だよ」と。うれしかったです。普段は寡黙で”聞き上手”の小原さんからの一言は本当にうれしかったです。

 「世のため人のために役立てて」と私にもご自身の貴重な紙芝居の使用を許してくださった故鷲塚師匠のために、と思いがちな私でしたが”世のため人のため”という言葉が自分のためでもあることに気がつきます。人を支えることで自分が支えられている。今また気がつかせていただきました。大寒を迎えて寒さもピークとなるここ数日ですが、生まれ変わり、生き変わる”再生の春”の足音が聞こえてきます。

 みなさま本当にありがとうございます。

 《この関係記事が「巡業日記ブログ」にも紹介されています。どうぞご覧下さい》

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