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紫陽花(あじさい)の てんこ盛りなる 雨の粒   田中 延子


夜、雨音を聞くといつもこの歌を思い出します。童謡「雨降りお月」です。茨城の名家に生まれた野口雨情が22歳の時、その元へ嫁ぐ妻ひろさんがモデルと言われています。時期は秋、雨は冷たかったかもしれません。月は時々顔をのぞかせたかもしれませんが、暗い雨の山路は何よりも新妻にとっては不安がいっぱいだったことでしょう。そしてその不安は後年、的中して悲劇的な別れを迎えます。

 雨降りお月さん雲の蔭 お嫁にゆくときゃ誰とゆく
 一人で傘(からかさ)さしてゆく  傘(からかさ)ないとき誰とゆく
 シャラシャラ シャンシャン鈴つけた お馬にゆられてぬれてゆく
 
 いそがにゃお馬よ 夜が明けよう
 手綱(たずな)の下からチョイとみたりゃ
 お袖(そで)でお顔をかくしてる

 お袖(そで)はぬれても 乾(ほ)しゃかわく
 雨降りお月さん雲の蔭
 お馬にゆられてぬれてゆく 

 野口雨情:作詞  中山晋平:作曲  大正14年 [#vc11fc13]


雨の音は心に共鳴して、琴線をふるわせます。こうして来たのに、ああやって来たのに・・。でも、ああやってあげたのに!と恩着せがましい思いが起こると絶望は深くなります。あのようにさせてもらえて、ヨカッタ!と気が付くと、雨の音にも心は和らぎます。


小さくも 犬の遠吠え 梅雨にいる      永山 憲子



木漏れ日の 山紫陽花(やまあじさい)の濃かりけり  嶺脇 キヨ



逢えぬまま 紫陽花は 葉に戻りけり       越野 雄治


北原白秋、西城八十とともに三大詩人として知られる野口雨情。旧制高校在学中に家業を継ぐために中退して故郷に戻ります。しかし文学への夢を捨てがたい雨情は、妻ひろさんに二人の子と家を任せたまま生業に身が入りません。温泉の芸者さんと暮らしたり、その後また別な女性と生活して妻のひろさんとは協議離婚して2児を引き取ります。


六月の 万年筆の においかな        千葉 晧史


髪結いの 亭主と別れ 梅雨にいる      京極 山琅子


紫陽花へ 朝の挨拶 出勤す         清水 幹雄

 
 

手熨斗(てのし)して 畳むブラウス 梅雨にいる   生田 もと江

雨情は離婚したものの、ひろさんには感謝していたと言われます。ひろさんも何か三人目の子のように夫を見ていた節があります。『お袖(そで)はぬれても 乾(ほ)しゃかわく・・・お馬にゆられてぬれてゆく』。毅然として、負けず、たじろがず日々を生きた明治の女性、というよりもけなげな少女が、妻になり母になり成長し続けた姿であったでしょう。不安と混乱の時代だからこそ・・・、『負けないぞ!』『負けないよ!』「負けないね!』。その心を、支えにして 明日を生きていきます。


傘一本 重荷の余生 梅雨にいる    守田 椰子夫


大山に 湧く白雲や 夏近し      小谷 世司人


夏の雲 鯨が口を 開けてます     山岸 竜治


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街頭紙芝居”鷲塚コレクション”が「横浜市有形民俗文化財」に指定。時代を越えて大切に継承させていただきます!

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横浜歴史博物館には”横浜最後の街頭紙芝居師”といわれた故・鷲塚隆さんが寄贈された”街頭紙芝居”253巻と”自転車舞台他”の貴重な資料が市民の財産として、保存されています。それらが平成27年11月13日、横浜市有形文化財に指定されました。全国でも数少ない紙芝居遺産の快挙です。加えて、貴重な紙芝居のレプリカを作り市民に公開・上演することで保存している施設はこの横浜以外にないと伺います。関係者の皆様の尽力に心から感謝いいたします。鷲塚さんから「金儲けに使ってはいけないよ」「世のために人のために使って」と電話で、私の紙芝居利用を許諾していただいた時のことは、忘れられません。感謝で、感謝で次代の横浜市民に継承させていただきます。



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 紙芝居なつかし亭の世界へご案内


なつかしい時代の風をお届け

 
今から半世紀以上も前”昭和”の時代。お金やモノは豊かではなかったけれど、こころはいつも、あたたかった。そんな時に子ども達の歓声に混じって聞こえてくる拍子木の音。カチ、カチ、カチーン・・。街頭紙芝居のオジサンのあの声、あの紙芝居。さあ、なつかしい紙芝居の世界にご案内します



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    夢は壊れて 夢と知り

 
    愛は破れて 愛と知り

 
    時は流れて 時と知り

 
    友は別れて 友と知り

           阿久 悠



なつかし亭HPが全国の「QHM100選」に登録!! 

 全国のQHMソフトで制作したホームページの中から100本のHPを選定した「QHM100選」に平成23年8月16日に、なつかし亭のHPが登録されました。評価・選定してサイトに掲載し、その後の管理をされているのは「千葉県柏市藤心(ふじこころ)パソコン倶楽部」(http://fujigopc.chu.jp)代表森崎さん。いち早くQHMの操作性と手軽さに注目して全国に普及するため「パソコン倶楽部」のネットワークを組織して、地域はもとより多様な分野でHP制作の支援を行っています。「QHM100選」もそのボランタリーな活動のひとつ。なつかし亭も森崎先生から多くのご指導をいただきました。すでに掲載されている先輩のHPに比較するとスタートしてまだ3カ月の、なつかし亭HPは多くの欠点が目立ちます。森崎代表の励ましと今後の期待を込めての今回の登録と考え、これからもHP作りに精進します。大変ありがとうございました。(平成23年8月24日)


なつかし亭紙芝居巡業日記

平成25年12月15日から「巡業日記ブログ」にアクセスカウンターが付きました。開始から半年後のカウントスタートです!!トップページのアクセス数以外に直接、巡業日記だけを見てくださる方のカウントです。ありがとうございます!